Naxos~2018年10月発売予定新譜情報(18タイトル)
[naxosvideos 公式チャンネルより]
幅広いレパートリーと実力派アーティストの録音を楽しめる事で人気のレーベルNaxosレーベルの新譜情報です。
19世紀フランスで活躍した歌劇作曲家アルフレッド・ブリュノーの作品集に、ジョアン・ファレッタ&ベルリン放送交響楽団による『シュレーカー:《王女様の誕生日》-組曲』、金管七重奏団「セプトゥーラ」の『金管七重奏のための音楽集 第6集』、世界初録音となるフェルディナント・リースの『ヴァイオリンとピアノのためのソナタ集 第3集』、ジョージ・オークリー(1979-)の室内楽作品集、16世紀後半から17世紀初頭の作曲家アンドレアス(アンジェイ)・ハーケンベルガーの“ペルプリンのタブラチュア譜からの55のモテット集”など、CD16タイトルと映像2タイトルがリリースされます。
アルフレッド・ブリュノー(1857-1934):《水車への突撃》組曲、他
ダレル・アン(指揮) バルセロナ交響楽団
19世紀フランスで活躍した歌劇作曲家アルフレッド・ブリュノー。“自然主義”を提唱した文豪エミール・ゾラの親友であり、20年間に渡って共同制作を続けたというブリュノーはフランス歌劇に現実主義の作風を取り入れたことで知られています。このアルバムに収録された代表作《風車への突撃》はゾラの作品を原作に用いており、《メスィドール(フランス革命月の8月の意》はゾラが自ら台本を起こしています。厚みのある和声とエキゾチックな響きを多用した彼の音楽からは、ワーグナーの影響も感じられ、20世紀初頭の「印象派」ではないフランス音楽の潮流を見ることができます。
知られざるフランス音楽のリリースに熱心なダレル・アン。このブリュノーでも聴きごたえのある音楽を紡ぎ出し、新たなレパートリーを聴く喜びを伝えています。
(ナクソス・ジャパン)
J.S.バッハ(1685-1750):クリスマス・オラトリオ BWV248
ラルフ・オットー(指揮)、マインツ・バッハ合唱団、マインツ・バッハ管弦楽団、他
J.S.バッハのクリスマス・オラトリオは、1734年のクリスマス・シーズンのために書かれたカンタータ集。全6部からなる長大な作品で、一部の楽章は、それまでのカンタータの楽章から転用されていますが、もともとバッハは原曲を作る際に「後に転用する」ことを前提に構想を練っていたとされるほどに、ごく自然な流れで全曲がまとめられています。冒頭の「歓呼の声を放て、喜び踊れ」の輝かしい管弦楽と合唱の旋律は、まさにキリストの誕生を祝うにふさわしい壮麗さを持ち、ここを耳にするだけでも心が躍ることでしょう。このアルバムで指揮をしているのはラルフ・オットー。1991年にコンチェルト・ケルンを振った名演も存在しますが、こちらは最新の録音。手兵マインツ・バッハ管弦楽団と合唱団を意のままにあやつり、極上の名演を聴かせています。
(ナクソス・ジャパン)
リース(1784-1838):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ集 第3集
エリック・グロスマン(ヴァイオリン) スーザン・カガン(ピアノ)
これまではベートーヴェンの弟子、友人としてのみ知られていたフェルディナント・リース。最近になって作品の独自性にも注目が集まり、少しずつ演奏される機会も増えてきています。とは言え、ヴァイオリン・ソナタはまだ未知の領域であり、第1集、第2集、そして今作である第3集、どれもが世界初となる貴重な録音です。このアルバムには3つのソナタを収録。1810年に書かれたOp.18は、ベートーヴェンの影響を色濃く受け継いでいますが、開始部はかなり斬新な和声に基づいています。その8年後に作曲され、こなれた作風を持つOp.83はシューベルトを思わせる長調と短調の交替が聴きどころ。伸びやかな旋律の美しさも魅力的です。
(ナクソス・ジャパン)
金管七重奏のための音楽集 第6集~エルガー、フィンジ、パリー、ウォルトンの作品集
セプトゥーラ
ロンドンを拠点に活躍する金管楽器のトップ奏者たちによる七重奏団「セプトゥーラ」の最新作。これまでに“クリスマス・アルバム”を含む6枚のアルバムで、バロックから近代まで多彩な音楽を演奏してきた彼らですが、今作ではついに「お国もの」であるイギリス近代作品を存分に聴かせます。日本でもファンの多いフィンジの作品や、エルガー、ウォルトン、パリーなどおなじみの作曲家たちによる声楽曲や弦楽作品を、サイモン・コックスとマシュー・ナイトが絶妙に編曲。もともと金管楽器のために書かれたかのような見事なサウンドに生まれ変わっています。美しいフィンジの「ロマンス」、荘厳なパリーの「告別の歌」など、イギリス近代の独特な情緒をたっぷり味わうことができるユニークな1枚です。
(ナクソス・ジャパン)
バーンスタイン(1918-1990):CBSミュージック/バーンスタインの誕生日の祝宴、他
マリン・オルソップ(指揮) サンパウロ交響楽団 ※BOX(8.508018)より分売
2018年に生誕100年を迎えた偉大な音楽家バーンスタイン。このアルバムは彼が愛した作品や、折に触れて書いていた小品を集めた1枚です。冒頭に置かれているのは、ついつい一緒に「マンボ!」と掛け声をかけたくなる《ウェスト・サイド・ストーリー》の名曲「マンボ」。次はバーンスタインの親友、チェリストのロストロポーヴィチのために書かれた「スラヴァ!(ロストロポーヴィチの愛称)」。ショーを愛したバーンスタインらしい軽快な音楽の中に「政治的な批判」が込められた作品です。この曲のもとになったのは、数年前に書かれ、初演が不評に終わったミュージカル「ペンシルヴァニア通り1600番地」の主題。トラック3ではその“失敗作”ミュージカルのいくつかの曲を集めリサイクルした組曲を聴くことができます。短くとも印象的な「オン・ザ・タウン」のタイムズ・スクエア・バレエも強烈な印象を残します。1978年に放送されて以来、演奏されることのなかった「CBSミュージック」とバーンスタインの70歳を祝して友人たちが贈った「誕生日の祝宴」は世界初録音となります。8人の作曲家たちの思い思いの作品をお楽しみください。
バーンスタインを尊敬してやまないオルソップの愛情がたっぷり込められています。
(ナクソス・ジャパン)
シュレーカー(1878-1934):《王女様の誕生日》-組曲
ジョアン・ファレッタ(指揮) ベルリン放送交響楽団
1878年生まれのシュレーカーは、ウィーン音楽院を卒業後、作曲家、指揮者として活躍。ツェムリンスキーやシェーンベルクの作品を初演しながら、自らの作品も指揮し名声を高めました。1905年に書かれた《王女様の誕生日》はもともとクンストシャウ(総合芸術展)のこけら落としのための作品で、当時としてはかなりの野心作でしたが、これが聴衆の共感を得たため、以降次々と仕事が舞い込み、彼は代表作となる《はるかなる響き》を書き上げ、リヒャルト・シュトラウスに匹敵するほどの「歌劇作曲家」として名声を確立します。しかし、1920年代になると作品の評価が分かれはじめ、1928年にエーリヒ・クライバーが指揮した《歌える悪魔》が失敗したことで、名声は失墜。その後、作品はナチスによって排斥され、失意のうちにこの世を去ってしまうこととなります。このアルバムの中心をなすのは、成功作である《王女様の誕生日》の組曲版。彼の絶頂期に編纂された色彩豊かな曲集です。また「あるドラマへの前奏曲」は後に歌劇《烙印を押された人々》に転用されました。ブルックナーを思わせる「ロマンティック組曲」も印象的な作品です。
(ナクソス・ジャパン)
[その他タイトルはこちら]
フェッロ&パレルモ・マッシモ歌劇場/ヴェルディの歌劇“マクベス”(映像)の特集ページ はこちら>>>
アレホ・ペレス&マドリード王立歌劇場/ブリテンの歌劇“ヴェニスに死す”(映像) の特集ページはこちら>>>
2018年9月発売タイトルはこちら>>>
2018年8月発売タイトルはこちら>>>
2018年7月発売タイトルはこちら>>>
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年09月27日 00:00