Membranより往年の名チェリスト、カサドの名演集10枚組廉価BOXが登場!
ガスパール・カサドは1897年9月30日生まれ、スペイン・バルセロナ出身のチェリスト/作曲家。9歳の時、彼の才能を見出したカザルスの弟子となり、その後はファリャやラヴェルに作曲を師事。第一次世界大戦後にはソリストとして名を馳せました。第二次大戦後にイタリアに定住し、後進の指導を行いながら、演奏、録音を行いました。1958年の初来日以降たびたび来日し、1959年にはピアニストの原智恵子と結婚。夫妻による仲睦まじい二重奏は「デュオ・カサド」として評判となり、世界を演奏旅行しました。
カサドは作曲家としても優れ、無伴奏チェロ組曲やチェロのための小品「愛の言葉」は今日のチェロ奏者にとって欠くことのできないレパートリーとなっています。また、シューベルトの「アルペジオーネ・ソナタ」の管弦楽伴奏版などチェロ作品の編曲も数多く行いました。
この10枚組には、カサドの1935年から1961年まで、約4半世紀にわたる協奏曲やソナタの録音のほか、カサドの作品や編曲も収められ(Disc.1、3、10)、彼の多面的な才能を手軽に味わえる非常に便利なBOXとなっています。モノラル録音ではありますが、チェロの主要な協奏曲や、バッハの無伴奏チェロ組曲全曲も収められ、チェロ音楽の入門としてもおすすめしたいと思います。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)
【曲目】
[Disc.1]
シューマン:チェロ協奏曲Op.129
シューベルト(カサド編):アルペジオーネソナタ イ短調
ヨネル・ペルレア指揮、バンベルク交響楽団
1956年録音
[Disc.2]
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲Op.104
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲Op.33
ヨネル・ペルレア指揮、ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団
1956年録音
[Disc.3]
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番BWV.1007、第2番BWV.1008
1957年録音
フレスコバルディ(カサド編):トッカータ
ポール・トルトゥリエ(Vc)ジョン・ニューマーク(pf)
1958年録音
カサド:愛の言葉と緑の悪魔の踊り
ポール・トルトゥリエ(Vc)レオン・ポマーズ(pf)
1954年録音
[Disc.4]
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番BWV.1009、第4番BWV.1010
1957年録音
タルティーニ:チェロ協奏曲ニ長調より第3楽章
ブラス・デ・ラセルナ(1751-1816):トナディーリャ
ヤーノシュ・シュタルケル(Vc)
ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
1935年録音
[Disc.5]
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番BWV.1011、第6番BWV.1012
1957年録音
[Disc.6]
ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調
モーツァルト:弦楽三重奏曲K.542
ユーディ・メニューイン(Vln)ルイス・ケントナー(pf)
1961年録音
[Disc.7]
ラロ:チェロ協奏曲ニ短調
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番
フォーレ:悲歌Op.24
ルドルフ・モラルト指揮、ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団
1959年録音
[Disc.8]
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲Op.104
ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
1935年録音
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第3番
マックス・ロスタル(Vln)ハインツ・シュレーター(pf)
1960年録音
[Disc.9]
ハイドン:チェロ協奏曲ニ長調Hob.VIIb-2
ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
1940年録音
ハイドン:チェロ協奏曲ニ長調Hob.VIIb-2
ハンス・ヴォルフ指揮、ニーダーエスターライヒ・トーンキュンストラー管弦楽団
1953年録音
[Disc.10]
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲Op.104
クルト・ヴェス指揮、ニーダーエスターライヒ・トーンキュンストラー管弦楽団
1951年録音
ボッケリーニ(カサド編):ギター協奏曲ホ長調
アンドレス・セゴビア(Guitar)
フェリックス・ガリミール(Vln)ユージン・ベルゲン(Vln)
アーサー・グラニック(Vla)ヤッシャ・バーンスタイン(Vc)
エンリケ・ホルダ指揮、シンフォニー・オブ・ジ・エア
1961年録音
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2018年12月03日 00:00