ガンバの鬼才パオロ・パンドルフォが装飾楽器の女王「ヴィオラ・バスタルダ」を弾く!
ヴィオラ・ダ・ガンバの革命家、パオロ・パンドルフォ!装飾楽器の女王「ヴィオラ・バスタルダ」のための音楽!
前作のテレマン・アルバム(GCD 920417)では、約280年ぶりに再発見された「無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア」を録音し、「レコード芸術特選盤」に選ばれるなど大きな話題を呼んだヴィオラ・ダ・ガンバの革命家、パオロ・パンドルフォ。
イタリアが誇るヴィオラ・ダ・ガンバの世界的ヴォルトゥオーゾによる新録音は、自由な即興演奏のために作られていったヴィオール属の楽器「ヴィオラ・バスタルダ」のためのアルバムという、まさに鬼才パンドルフォならではの注目プログラム。
フランチェスコ・ロニョーニの「Selva de varii passaggi 1620」では『装飾のためのすべての楽器の女王、ヴィオラ・バスタルダは、テナーでもバスでもなくその中間の大きさ』と書かれており、技巧的で華麗な装飾を伴う演奏が特徴です。
このアルバムでは、元となったマドリガーレやシャンソンと、そこからインプロヴィゼーションされたヴィオラ・バスタルダの演奏を順番に収録。
これまでも「トラベル・ノーツ(GCD P30407)」や「インプロヴィザンド(GCD P30409)」、「カインド・オヴ・サティ(GCD P30416)」など即興をテーマとするアルバムでもその才覚を発揮してきたパオロ・パンドルフォが、その華やかなヴィルトゥオージティを最大限に発揮し、1600年頃イタリアで流行した「ヴィルトゥオーゾ・ヴィオラ・ダ・ガンバ」の遺産を後世に残します。
(東京エムプラス)
『レジナ・バスタルダ~1600年頃イタリアのヴィルトゥオーゾ・ヴィオラ・ダ・ガンバ』
【曲目】
オラティオ・バッサーニ(before 1570-1615):Toccata per bquadro
ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ:(c.1525-1594):丘や野原は*
フランチェスコ・ロニョーニ(after 1570-after 1626):丘や野原は
パレストリーナ:だから私の髪は*
バッサーニ:だから私の髪は
チプリアーノ・デ・ローレ(1515-1565):あなたから別れたとき*
リッカルド・ロニョーニ:(c.1550-1620):あなたから別れたとき
ディエゴ・オルティス(c.1510-c.1570):リチェルカータ第3番
ジローラモ・ダッラ・カーサ(c.1543-1601):あなたから別れたとき*
アウレリオ・ヴィルジニアーノ(fl.c.1600):ヴィオラ・バスタルダのためのリチェルカーレ
トマ・クレキヨン(c.1505-1557):陽気な羊飼いが*
リッカルド・ロニョーニ:陽気な羊飼いが
ピエール・サンドラン(c.1490-c.1561):甘い記憶*
ヴィンチェンツォ・ボニッツィ(16世紀後半-1630):甘い記憶
オルランド・ディ・ラッソ(1532-1594):シュザンヌはある日*
オラティオ・バッサーニ:シュザンヌはある日
アドリアン・ヴィラールト(1490-1562):あなたに喜びを与え*
ヴィンチェンツォ・ボニッツィ:あなたに喜びを与え
【演奏】
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・バスタルダ)
トーマス・ボイセン(テオルボ&バロック・ギター)
キアラ・グラナータ(ダブル・ハープ)
アメリ・シュマン(リラ・ダ・ガンバ)
フランチェスコ・サヴェリオ・ペドリーニ(ハープシコード、オルガン)
ラ・ペドリーナ(ヴォーカル・アンサンブル)*
【録音】
2018年9月24月-30日、オーバーシュトラース教会(チューリッヒ、スイス)
[日本語解説付]
解説:マーティン・キルンバウアー(日本語訳:生塩昭彦)