往年のフランスの名チェリスト、ジャンドロン最盛期の美演がお買い得BOXで!(4枚組)
ジャンドロン最盛期の美演がお買い得Boxで!
20世紀フランスを代表するチェロの名手モーリス・ジャンドロン(1920-1990)は、草津夏季国際音楽アカデミー&フェスティヴァルにもたびたび来講したので日本でもおなじみの存在でしょう。
現在聴くことのできるジャンドロンの録音の多くは老年期のもの。端正で品の良いスタイルの印象がありますが、若い頃はたいへん煽情的な演奏をしたとされます。このBoxはまさに若きジャンドロンの凄さを堪能できます。
当Box中もっとも古いものが、1946年のドヴォルザークの協奏曲。1944年のメンゲルゲルク&パリ放送大管弦楽団との録音より2年後ですが、ボルテージの高さと美しい歌い回しが最高。古い録音ながら引き込まれます。
興味深いのが恩師カザルスの指揮でハイドンとボッケリーニの協奏曲を共演したもの。ジャンドロンの独奏はもちろんですが、カザルスの人間味あふれる伴奏も聴きものです。両曲のカデンツァはジャンドロン自作のものです。
さらに興味深いのは、作曲家ジャン・フランセが伴奏者として名手ぶりを発揮していること。それも自作ではなく、シューベルト、ベートーヴェン、ブラームスのソナタといった難物なのが聴きもの。ジャンドロンの独奏にぴったり添いながらも強い存在感を示しています。まさに貴重な記録と申せましょう。
(キングインターナショナル)
【曲目】
Disc 1 45'24"
(1)シューマン:チェロ協奏曲イ短調Op.129
(2)シューベルト:アルペジオーネ・ソナタD821
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)ウィーン交響楽団(1)、
ジャン・フランセ(ピアノ)(2)
録音:1962年(1)(ステレオ)、52年(2)(モノラル)
Disc 2 60'48"
(1)ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第1番ヘ長調Op.5の1
(2)同:チェロ・ソナタ第5番ニ長調Op.102の2
(3)ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
ジャン・フランセ(ピアノ)
録音:1954年(1)(2)、52年(3)(モノラル)
Disc 3 55'16"
(1)チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲Op.33
(2)ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調Op.104
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)ウィーン交響楽団(1)、
カール・ランクル(指揮)ロンドン・フィル(2)
録音:1962年(1)(ステレオ)、1946年(2)(モノラル)
Disc 4 48'37"
(1)ハイドン:チェロ協奏曲第2番ニ長調HobVII b:2
(2)ボッケリーニ:チェロ協奏曲変ロ長調G.482
パブロ・カザルス(指揮)
コンセール・ラムルー管弦楽団
録音:1960年(ステレオ)
【演奏】
モーリス・ジャンドロン(チェロ)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2019年06月03日 00:00