Profilより『アシュケナージ初期録音集』がリリース(4枚組)
若き日のアシュケナージは本当に凄かった。
伝説のショパン・コンクールを実体験できる
稀有なBox 登場!
ヴラディーミル・アシュケナージといえば現役最高のピアニストのひとりですが、今から60年ほど前に彗星のように現れた際は世界のピアノ界に衝撃がはしりました。まだ高校生だった1955年に第5回ショパン国際ピアノ・コンクールに出場、第2位という結果に審査員のミケランジェリが立腹してその任を辞したことがニュースとなりました。
まず何より鮮やかなテクニックと若々しい覇気に驚かされます。ショパン・コンクールの実況録音は「英雄ポロネーズ」などこれまでも聴くことができましたが、ディスク1枚分もあるのは壮観。Op25の6の三度のエチュードは、あまりに早く完璧に弾いたため聴衆や審査員を凍りつかせたと語り草になっていたものを、ここでついに実体験できます。
このほか20歳頃にベルリンで行なったライヴで強烈なリストとプロコフィエフ、さらには端正なベートーヴェンに聴き惚れてしまいます。若きアシュケナージは不思議に輝く強音と透明な弱音、旧ソ連派ながらガンガン弾く超絶系ではなく詩的で自然な演奏が新鮮。ピアノ好きなら心から興奮させられる演奏です。
(キングインターナショナル)
【曲目】
Disc 1 53分18秒
1955年第5回ショパン国際ピアノ・コンクール・ライヴ
ショパン:
(1)バラード第2番ヘ長調Op.38
(2)マズルカ第21番嬰ハ短調Op.30の4
(3)マズルカ第29番変イ長調Op.41の4
(4)ノクターン第3番ロ長調Op.9の3
(5)エチェード嬰ト短調Op.25の6
(6)エチュード ハ長調Op.10の1
(7)前奏曲嬰ハ短調Op.45
(8)ポロネーズ第6番変イ長調Op.53「英雄」
(9)エチュード ヘ長調Op.10の8
(10)エチュード ヘ長調Op.25の3
(11)スケルツォ第4番ホ長調Op.54
(12)舟歌Op.60
録音:1955年/ワルシャワ(ライヴ)(1)-(11)、61年(12)/モスクワ
Disc 2 61分41秒
ショパン:
12の練習曲Op.10
12の練習曲Op.25
録音:1959年、60年/モスクワヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)
Disc 3 71分53秒
(1)リスト:メフィスト・ワルツ第1番
(2)鬼火~超絶技巧練習曲集より
(3)ショパン:マズルカ第35番ハ短調Op.56の3
(4)同:マズルカ第36番イ短調Op.59の1
(5)同:華麗なワルツ第2番変イ長調Op.34の1
(6)同:ワルツ第6番変ニ長調Op.69の1「小犬」
(7)同:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
(8)ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲Op.42
録音:1957年(1)-(6)(8)/ベルリン、1961年(7)/モスクワ
Disc 4 60分50秒
(1)プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調Op.83
(2)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53「ワル
トシュタイン」
(3)同:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
録音:1957年(1)、1959年(2)(3)/ベルリン
【演奏】
ヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2019年06月03日 00:00