イダ・ヘンデル完全初出スタジオ録音~ドヴォルザーク&シューマン/ヴァイオリン協奏曲
ケルン放送からの蔵出し音源
イダ・ヘンデル完全初出協奏曲スタジオ録音!
シューマンの協奏曲は初出レパートリー!!
美しすぎる名女流、イダ・ヘンデルの完全初出放送スタジオ録音。ドヴォルザークは名曲ですが意外とディスクに恵まれないレパートリーです。イダ・ヘンデルは得意としており、ミューラー・クライとのライヴがありますが、今回はライトナーのバッキングですから「格」が違います。ライトナーが作る純ブラームス調で渋く品格溢れるオーケストラに、艶めかしくも奔放に絡みつくイダ・ヘンデルの姿態がお見事。ついつい口ずさみたくなるほど、愉快でメロディアスな名曲です。隠れた名曲といえばシューマンのヴァイオリン協奏曲。シューマンの没後80年間も封印されていたこの曲が1937年に発掘されたとき、ナチス・ドイツの威信にかけてクーレンカンプ+ベーム指揮ベルリンフィルで世界初演。しかしながら、その後も一般的な協奏曲とはならずにいましたが、近年では再評価も固まり重要なレパートリーとして復権を果たしているのはご存じの通り。イダ・ヘンデルの表現はやはり叙情にたっぷり傾斜したもので、せつないばかりの泣き節も見せる名演。シューマンの狂気と飛翔を活写します。若き日のマゼールの伴奏は謙虚というか、端正そのもの。若いころのバッハ演奏のように作曲者への敬意に満ちております。
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付
(東武ランドシステム)
(1)ドヴォルザーク: ヴァイオリン協奏曲
(2)シューマン: ヴァイオリン協奏曲
イダ・ヘンデル(ヴァイオリン)
(1)フェルディナント・ライトナー(指揮)ケルン放送響
録音:1963年3月22日スタジオ・モノラル
(2)ロリン・マゼール(指揮)ケルン放送響
録音:1960年2月8日スタジオ・モノラル
好評発売中!
MEMBRAN『イダ・ヘンデル (ヴァイオリン) 名演集』(10枚組)
ドイツのバジェットBOXレーベル、MEMBRANよりポーランド出身で現在はアメリカ、フロリダ州在住の「ヴァイオリン界の女王」イダ・ヘンデル(1928~)の録音集がリリース!1941年から1962年、彼女が10代~30代にイギリスを拠点に、ヨーロッパを中心に演奏活動を行っていたころの録音が集められています。1941年~53年のイギリス録音、1957~62年のチェコ録音、そしてイタリア、ドイツ、旧ソ連での珍しい録音も収録されています。レギュラー盤1枚程度の価格で、カール・フレッシュの看板弟子の一人、イダ・ヘンデルの若き日の演奏が10枚一挙に集まってしまうお買い得BOX。ビギナーからマニアまで広くおすすめしたい一組です。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)
Disc. 1
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲Op.35
ユージン・グーセンス指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
1953年録音(英EMI原盤)
ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲ニ短調
ハンス・ミュラー=クライ指揮、南ドイツ放送交響楽団
1962年録音(独SWR原盤)
Disc. 2
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲Op.77
セルジュ・チェリビダッケ指揮、ロンドン交響楽団
1953年録音(英EMI原盤)
ブラームス(クライスラー編):ハンガリー舞曲第17番
アルフレード・ホレチェク(pf)
1962年録音(チェコSupraphon原盤)
Disc. 3
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲Op.61
ラファエル・クーベリック指揮、フィルハーモニア管弦楽団
1951年録音(英EMI原盤)
Disc. 4
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第7番、第8番
アルフレード・ホレチェク(pf)
1960年ライヴ録音(チェコSupraphon原盤)
Disc. 5
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第9番「クロイツェル」
アルフレード・ホレチェク(pf)
1962年ライヴ録音(チェコSupraphon原盤)
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ラファエル・クーベリック指揮、フィルハーモニア管弦楽団
1948年録音(英EMI原盤)
Disc. 6
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲Op.53
カール・ランクル指揮、ナショナル交響楽団
1947年録音(英Decca原盤)
ヴィエニャフスキ:スケルツォ-タランテラOp.16、2つのマズルカOp.19より第1番「オベルタス」、華麗なるポロネーズOp.4
シマノフスキ:神話Op.30
アルフレード・ホレチェク(pf)
1962年録音(チェコSupraphon原盤)
シマノフスキ:夜想曲とタランテラOp.28
アデーラ・コトフスカ(pf)
1946年録音(英Decca原盤)
Disc. 7
ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
カレル・アンチェル指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
1962年ライヴ録音(チェコSupraphon原盤)
ストラヴィンスキー(ドゥシュキン編):バレエ音楽「妖精の口づけ」よりディヴェルティメント
アイヴァー・ニュートン(pf)
1947年録音(英Decca原盤)
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカより「ロシアの踊り」
ウラディーミル・ヤンポルスキー(pf)
1962年録音(露Melodiya原盤)
ウィリアム・クロール(1901-1980):バンジョーとフィドル
アルフレード・ホレチェク(pf)
1962年録音(チェコSupraphon原盤)
Disc. 8
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番K.219
フェルッチョ・スカーリア指揮、RAIローマ交響楽団
1958年録音(仏Tahra原盤)
タルティーニ:ヴァイオリンソナタ「悪魔のトリル」
クライスラー:プニャーニの様式によるプレリュードとアレグロ
アルフレード・ホレチェク(pf)
1962年録音(チェコSupraphon原盤)
Disc. 9
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲Op.64
マルコム・サージェント指揮、ナショナル交響楽団
1945年録音(英Decca原盤)
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」より第4楽章「サルタレッロ」(ヴァイオリン編曲版)
アルフレード・ホレチェク(pf)
1957年ライヴ録音(チェコSupraphon原盤)
コレッリ:ヴァイオリンソナタ「ラ・フォリア」Op.5-12
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より「シャコンヌ」
ウラディーミル・ヤンポルスキー(pf)
1960年録音(露Melodiya原盤)
Disc. 10
バルトーク(セーケイ編):ルーマニア民俗舞曲Sz.56
バルトーク:ヴァイオリンソナタ第2番
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
パガニーニ:モーゼ幻想曲
アルフレード・ホレチェク(pf)
1957年、1962年録音(チェコSupraphon原盤)
ファリャ(クライスラー編):歌劇「はかなき人生」より
スペイン舞曲第1番
アデーラ・コトフスカ(pf)
1942年録音(英Decca原盤)
アルベニス(クライスラー編):スペインOp.165より
「マラゲーニャ」
ノエル・ミュートン=ウッド(pf)
1941年録音(英Decca原盤)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年06月20日 00:00