イザイ門下のイタリアの巨匠ヴァイオリニスト、アルド・フェラレージの録音集成(18枚組)
イタリアの知られざるヴァイオリニスト、アルド・フェラレージ
いきなり18枚の録音集成が登場!
アルド・フェラレージ(1902年5月14日 - 1978年6月29日)は、イタリアのヴァイオリン奏者。フェラーラの生まれ。
5歳の時に両親から音楽の才能を認められ、地元のフレスコバルディ音楽学校でフェデリコ・バレーラとウンベルト・スピーノに音楽を学んだ。12歳の時にパルマ音楽院に進学してマリオ・コルティにヴァイオリンを学び、コルティのローマ聖チェチーリア音楽院への転任に合わせて転学し、1917年に卒業した。卒業後はフェラーラに戻り、暫く地元のアポロ映画館の無声映画の伴奏やカフェでの演奏で生計を立てたが、ヴァーシャ・プルジーホダとヤン・クベリークに認められてベルギーに留学し、ウジェーヌ・イザイの下で研鑽を積みながら欧米各地で演奏活動を行った。第二次世界大戦中は、母親がユダヤ人であった為に演奏活動を制限されたが、1948年に演奏活動に復帰し、1950年にはジェノヴァで行われたクリストファー・コロンブス生誕500周年祭でニコロ・パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番を披露したり、1965年にバチカンの教皇パウロ6世の御前で演奏を披露したりするなどの活動を行った。1968年にエフレム・ジンバリストがカーティス音楽院の院長を辞任したとき、後任としての渡米を打診されているが、家族とイタリアで過ごすことを優先してその話を断っている。サンレモにて死去。
シルクのようななめらかな音色の上に技巧もしっかりした個性派のヴァイオリニストです。こんなヴァイオリニストがいたのか、と驚かされること間違いなし。ヴァイオリン好き必携のセットです。
(東武ランドシステム)
【曲目】
CD1
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番
カルロ・ゼッキ(指揮)RAIナポリ・スカルラッティ管弦楽団 録音:1960.6.21
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
エーリヒ・シュミット(指揮)ベロミュンスター放送管弦楽団 録音:1963.5.20
CD2
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ルチアーノ・ロサダ(指揮)ローマRAI交響楽団 録音:1962.4.19
アントニオ・バッツィーニ:ヴァイオリン協奏曲第4番
フランコ・ガリーニ(指揮)RAIナポリ・スカルラッティ管弦楽団 録音:1961.6.13
パガニーニ:「虚ろな心」による変奏曲、魔女たちの踊り
アウグスト・フェラレージ(ピアノ) 録音:1963
CD3
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番
フランコ・ガリーニ(指揮)ローマRAI交響楽団 録音:1963年
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第4番
フランコ・ガリーニ(指揮)ミラノRAI交響楽団 録音:1963.4.27
CD4
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番
フェルッチョ・スカリア(指揮)ローマRAI交響楽団 録音:1966.11.19
マリオ・グァリーノ(1900-71):ヴァイオリン協奏曲(1948)
フェルッチョ・スカリア(指揮)ミラノRAI交響楽団 録音:1969.6.30
※グァリーノのヴァイオリン協奏曲はパガニーニ没後100周年に捧げられ、クリュイタンスの指揮、フェラレージのヴァイオリンで初演された。
CD5
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ガエターノ・デログ(指揮)RAIナポリ・スカルラッティ管弦楽団 録音:1968.7.14
シュチェパン・シュレック(1914-86):ヴァイオリン協奏曲(1951)
フェルッチョ・スカリア(指揮)ローマRAI交響楽団 録音:1966.6.30
ドヴォルザーク:カプリッチョ Op.24
レオポルド・ルートヴィヒ(指揮)RAIナポリ・スカルラッティ管弦楽団 録音:1967.4.1
※シュチェパン・シュレックは1914年、クロアチア、ザグレブ生まれの作曲家で、ヴァイオリン協奏曲はこれが世界初演演奏。
CD6
アルフレード・ダンブロージオ(1871-1914):ヴァイオリン協奏曲第1番(1903)
パガニーニ:「虚ろな心」による変奏曲(アンコール)
カルロ・ファリーナ(指揮)ニース・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1971
マリオ・グァリーノ(1900-1971):ヴァイオリン協奏曲(1948)
カルロ・ファリーナ(指揮)ベロミュンスター放送管弦楽団 録音:1968
※ダンブロージオは1871年生まれのイタリア・ナポリの作曲家。
CD7
エルガー:ヴァイオリン協奏曲
ピエトロ・アルジェント(指揮)ミラノRAI交響楽団 録音:1966.3.22
ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲
ウィリアム・ウォルトン(指揮)ロイヤル・フィル 録音:1955.11.16
CD8
ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲
ミルトン・フォルスタ(指揮)ミラノRAI交響楽団 録音:1961.5.26
アーサー・ベンジャミン:ロマンティック・ファンタジー
エーリヒ・シュミット(指揮)ベロミュンスター放送管弦楽団 録音:1963
シベリウス:2つの荘重な旋律
アマンド・ラ・ローサ・パロディ(指揮)ローマRAI交響楽団 録音:1965.6.12
※アーサー・ベンジャミンは1893年生まれオーストラリアの作曲家。
CD9
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
マリオ・ロッシ(指揮)トリノRAI交響楽団 録音:1959.5.15
ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲
アラム・ハチャトゥリアン(指揮)トリノRAI交響楽団 録音:1963.4.12
CD10
カルロ・ヤキーノ(1887-1971):ソナタ・ドラマティカ(1930)
ミルトン・フォルスタ(指揮)ローマRAI交響楽団 録音:1960
サルヴァトーレ・アレグラ(1897-1993):
月へのヴァイオリナータ、あてのないパストラーレ
サルヴァトーレ・アレグラ(指揮)ナポリRAI交響楽団 録音:1973
フランコ・マンニーノ(1924-2005):気まぐれな奇想曲(1969)
フランコ・マンニーノ(指揮)ローマRAI交響楽団 録音:1969
パガニーニ:「虚ろな心」による変奏曲、アダージョとタンブリーノ、
魔女たちの踊り、ソナチネ第12番Op.3-6
アウグスト・フェラレージ(P) 録音:1966
※ヤキーノは「自転車泥棒」などの映画音楽を作った人。マンニーノはルキノ・ヴィスコンティ後期の名作群の音楽を担当した人。
CD11
ブラームス:ピアノ五重奏曲
マルコ・マルティーニ(P)、サン・レモ弦楽四重奏団(1st:フェラレージ)録音:1963
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」
エルネスト・ガルディエリ(P) 録音:1970.11.20
CD12
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1,2,3番
エルネスト・ガルディエリ(P) 録音:1965.3
CD13
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
イザイ:詩曲第1番Op.12
エルネスト・ガルディエリ(P) 録音:1965.7.21
イザイ:詩曲第3番Op.15、ディヴェルティメントOp.24
エルネスト・ガルディエリ(P) 録音:1971.10.11
イザイ:ディヴェルティメントOp.24(管弦楽伴奏)
マッシモ・フレッチャ(指揮)ローマRAI交響楽団 録音:1964.12.23
CD14
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ
エルネスト・ガルディエリ(P) 録音:1970.11.20
サラサーテ:アンダルシアのロマンス
アウグスト・フェラレージ(ピアノ) 録音:1963
トゥリーナ:サンルカールの娘の詩Op. 28、闘牛士の祈りOp. 34
エルネスト・ガルディエリ(P) 録音:1966.512
CD15
フランコ・アルファーノ(1876-1954):ヴァイオリン・ソナタ
エルネスト・ガルディエリ(P) 録音:1973.12.10
マリオ・グァリーノ(1900-71):ヴァイオリン・ソナタ
エルネスト・ガルディエリ(P) 録音:1972.4.12
カール・ヘラー(1908-87):ヴァイオリン・ソナタ
エルネスト・ガルディエリ(P) 録音:1971.10.11
※フランコ・アルファーノは1875年生まれのイタリアのオペラ作曲家。
カール・ヘラーはドイツ・バンベルク生まれの作曲家。父、祖父、曾祖父は大聖堂のオルガニストだった。
CD16 LP録音集(ショウピース集)
ガーシュウィン、ドビュッシー、ゴドフスキ、クライスラー、グルック、
ストラヴィンスキー、ウェーバー、アレンスキー、ドヴォルザーク、
メンデルスゾーン、ナポリ、アクロンの小品集
エルネスト・ガルディエリ(P) 録音:1956.11(HMV録音)
CD17 SP録音集(サロン小品集)
バッツィーニ、バッハ、パガニーニ、マスネ、リスト、R.シュトラウスの小品集
プロスペロー・フェラレージ(P)、カルロ・ヴィドゥソ(P)、エンリカ・アルベルティ(ソプラノ) 録音:1929(ODEON、HMV)
ジョルジオ・ファヴァレット(P) 録音:1943
チャイコフスキー、ボロディンの弦楽四重奏曲から
サン・レモ弦楽四重奏団(1st:フェラレージ) 録音:1934.5(HMV)
CD18
アルド・フェラレージの話
録音:1970年代中ごろ
シューベルト:アヴェ・マリア
アウグスト・フェラレージ(P) 録音:1963
【演奏】
アルド・フェラレージ(ヴァイオリン)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2019年12月13日 00:00