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パウル・ファン・ネーヴェル&ウェルガス・アンサンブルによる知られざる作曲家シモーヌ・ド・ボヌフォンの“レクイエム”


[Label Cypres 公式チャンネルより]

美麗!知られざるフランス=フランドル楽派の俊才、フランス中南部の古都に残した傑作

数百年前の音楽世界には、まだまだ知られざる名匠が埋もれている……と実感させられるアルバムを、毎年のようにじっくり録音し続けてきたベルギー屈指の古楽声楽集団ウェルガス・アンサンブル。

今回のアルバムの中軸を占める作曲家シモーヌ・ド・ボヌフォンの名前に聴き覚えがなくても無理はありません、彼等ですらその発見に驚いているくらいですから。16世紀半ば、フランス中南部オーヴェルニュ地方の中心都市クレルモン(現在のクレルモン=フェランの一部)の大聖堂の聖歌隊が歌っていた「死者のためのミサ曲(レクィエム)」は5パートからなる構成で、高音部をあまり動かさず、極端な高音域が全くと言ってよいほど出てこない峻厳な曲構成が特徴。
内省の細やかな動きは、百戦錬磨のポリフォニー猛者ともいえる音楽監督パウル・ファン・ネーヴェルをして「ゴンベールやクレメンス・ノン・パパと並べても全く遜色ない」と感嘆せしめるほど……教皇庁やスペイン王らに仕えた巨匠たちによる同一歌詞のモテトゥスが後半に並び、その作風の絶好の比較対象になっているアルバム構成もさすがです。全盛期の多声音楽の粋をじっくり聴くにふさわしい最新録音です。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
シモーヌ・ド・ボヌフォン (1500頃~歿年不詳) :
1-7. 死者のための5声のミサ曲 (レクィエム/1556)

アルノルト・フォン・ブルック (1500~1554) :
8. ドイツ語によるモテトゥス「生きていながら、わたしたちは死の只中にある」

ヤコブス・デ・ケルレ (1531~1591) :
9. ラテン語によるモテトゥス「生きていながら、わたしたちは死の只中にある」

オルランドゥス・ラッスス (1532~1594) :
10. ラテン語によるモテトゥス「生きていながら、わたしたちは死の只中にある」

ニコラ・ゴンベール (1495~1560) :
11. ラテン語によるモテトゥス「生きていながら、わたしたちは死の只中にある」

【演奏】
ウェルガス・アンサンブル
[メンバー]
アクセル・ベルナージュ(ソプラノ)
ローズマリー・ゴールトン(ソプラノ)
ヘレン・カッサーノ(ソプラノ)
ザビーネ・リュッツェンベルガー(ソプラノ)
アヒム・シュルツ(テノール)
ポール・ベントリー=エンジェル(テノール)
オザン・カライェズ(テノール)
アドリアーン・デ・コステル(テノール)
トム・フィリップス(テノール)
マシュー・ヴァイン(テノール)
ロマン・ボクレール(バス)
ギヨーム・オルリー(バス)

音楽監督:パウル・ファン・ネーヴェル

【録音】
2018年4月28日 ルーフェン(ベルギー)、パルク修道院(ライヴ収録)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年04月20日 00:00