フィリップ・カサール~シューベルト:ピアノ・ソナタ第16番&第17番、高雅なワルツ第8番、他
日本語解説付き
名手カサールがクリスタルのような音色で紡ぐシューベルト
クリスタルのような音色の巨匠、フィリップ・カサールによるシューベルト作品集。
ソナタ D845 を作曲していた時、シューベルトは歌曲「墓堀人の郷愁」D842 を作曲していました。この歌曲では「あらゆるものから見捨てられ/ただ死へと繋がっている私は/十字架を手にして/墓の縁に立ち/憧れのまなざしを/墓穴の奥底へと注ぐ」という歌詞を歌う間、ピアノ・パートが装飾音つきのユニゾンで歌の旋律をなぞる部分があります。その音型は、ソナタD845 の第1楽章の第1主題と瓜二つです。カサールはクリスタルのような音色でシューベルトがこめた旋律やリズムモティーフなど、すべてを高らかに響かせています。
ワルツではカラリとした音色が一層冴えわたっており、シューベルトの小品の魅力を伝えてくれます。フランスの巨匠カサールの真骨頂が発揮されたシューベルト作品集となっています。
(キングインターナショナル)
『シューベルト:ソナタ集』
【曲目】
シューベルト:
ピアノ・ソナタ第16番 イ短調 D845
高雅なワルツ 第8番 イ長調 D969
ワルツ ヘ長調 第35番 D365
ワルツ ヘ長調 第36番 D365
ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 D850
【演奏】
フィリップ・カサール(ピアノ)
【録音】
2019年4月19-21日、アルセナル=メス、フランス
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2020年05月01日 00:00