オーストリアの知られざる作曲家ヨーゼフ・ラーボア:ヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ、他
オーストリア、ロマン派の作曲家ヨーゼフ・ラーボア。現在ではほとんど作品を耳にすることがありませんが、生前は、幼いころに罹患した天然痘のために失明するというハンディを乗り越え、作曲家、教育者として高く評価されていた音楽家です。また弟子でもあった、戦争で右手を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインとも親しく、裕福なヴィトゲンシュタイン家の後押しを受け、その作品のほとんどが出版されたことでも知られています。
みずみずしいハーモニーに支えられたラーボアの作品は、ブラームスの影響も感じさせる落ち着いた雰囲気を湛えており、このアルバムでもラーボア作品を得意とするヴァイオリニスト、カーモンをはじめとした奏者たちが集い、美しく親密な調べを奏でています。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ヨーゼフ・ラーボア(1842-1924):
1-4. チェロとピアノのためのソナタ第1番 イ長調 Op.7
5. 主題と変奏 Op.10 -ホルン(チェロ)とピアノのために
6-9. ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番 ニ短調 Op.5
【演奏】
フローリス・マインダース(チェロ)…1-4
プシェミスル・ヴォイタ(ホルン)…5
ニーナ・カーモン(ヴァイオリン)…6-9
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)
【録音】
2020年4月18-21日
イエス=キリスト教会(ドイツ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年03月24日 00:00