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世界初録音!トリンドル、ラシライネン&シュターツカペレ・ワイマールによる20世紀フィンランドの女性作曲家ヘルヴィ・レイヴィスカのピアノ協奏曲&交響曲第1番(2枚組)

ヘルヴィ・レイヴィスカ

20世紀フィンランドの女性作曲家
ヘルヴィ・レイヴィスカの
世界初録音となったピアノ協奏曲と交響曲第1番!

ヘルヴィ・レイヴィスカは、20世紀フィンランドで交響曲をはじめとする大きな編成の管弦楽曲を手がけた作曲家のひとりです。1902年、ヘルシンキ生まれ。エルッキ・メラルティンとアルトゥール・ヴィルナーにピアノと作曲を学びました。1933 年から1968 年までシベリウス・アカデミーでライブラリアンとして働き、その合間に作曲を行いました。番号つきの3 つの交響曲と番号のない《シンフォニア・ブレヴィス》、管弦楽のための《三重フーガ》、カンタータ、映画の音楽、管弦楽組曲、歌曲、ヴァイオリンソナタ、ピアノ曲、室内楽曲を書いています。生前名声を得ることはなかったものの、近年、あらためて注目されるようになりました。

世界初録音の2曲。《ピアノ協奏曲 ニ短調》は、1931年から1935年にかけて作曲されました。「アレグロ・マ・ノン・トロッポ-アレグロ」「ヴィヴァーチェ」「アンダンティーノ・マ・トランクィッロ-マエストーソ-アンダンティーノ・カンタービレ」の〈フーガ〉。1935年11月23日、エルンスト・リンコ(1889-1960)のソロ、トイヴォ・ハーパネン(1889-1950)指揮のヘルシンキ・フィルハーモニックにより初演されました。この初演に接したウーノ・クラミ、スルホ・ランタ、セリム・パルムグレンといった作曲家たちは、彼女の構成力とオーケストレーションを賞賛した一方、ソロ・パートやクライマックスの処理に関して意見を述べました。
この曲は初演後、スコアが紛失したため、残っていたピアノ・リダクションとパート譜から復元して演奏と録音が行われました。独ヘンスラー・レーベルに多くのアルバムを録音し、めったにしか演奏されない曲を献身的に紹介しているオリヴァー・トリンドル がソロを担当しています。

《交響曲第1番 変ロ長調》は、1947年の作品です。「アレグロ・モデラート-テンポ・ディ・ヴァルス」「アンダンテ・ソステヌート」「ヴィヴァーチェ」の〈スケルツォ〉、「アレグロ・ノン・トロッポ」という古典的な4楽章で書かれています。ニルス=エーリク・フォウグステットがフィンランド放送交響楽団を指揮して1948年3月18日に初演。この初演のためレイヴィスカは、85,000FIM(約4,000EUR)をローンで用意したと言われます。この作品は1951年までに3回演奏され、2022年、70年の沈黙を経て蘇演されました。伝統主義者、ロマンティストという側面とマデトヤの影響のうかがえる交響曲です。

シュターツカペレ・ワイマールは、1491年に創設された最古のオーケストラのひとつ。アリ・ラシライネンは、シベリウス・アカデミーでヨルマ・パヌラに学び、フィンランドとスカンディナヴィア、ドイツやスイスのオーケストラを指揮してきました。
(キングインターナショナル)

【曲目】
ヘルヴィ・レイヴィスカ(1902-1982):
1.ピアノ協奏曲 ニ短調 Op.7(1935)
2.交響曲第1 番 変ロ長調 Op.23(1947)

【演奏】
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)[1]
シュターツカペレ・ワイマール
アリ・ラシライネン(指揮)

【録音】
2023年4月24~27日、オーケストラ練習ホール、ワイマール(ドイツ)
セッション録音

DDD
CD1: 44'44
CD2: 39'45

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年08月10日 00:00