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Van Dyke Parks & Veronica Valerio(ヴァン・ダイク・パークス&ヴェロニカ・ヴァレリオ)|時代と国境を越えた“ラテンとアメリカン・ポップ・ミュージック”の幸せなマリアージュ『Van Dyke Parks & Veronica Valerio: Only In America』

Van Dyke Parks & Veronica Valerio(ヴァン・ダイク・パークス&ヴェロニカ・ヴァレリオ)『Van Dyke Parks & Veronica Valerio: Only In America』

革新的なアレンジと高い音楽性で独自のスタイルを築き上げてきた奇才プロデューサー/ソングライター/アレンジャー、ヴァン・ダイク・パークス。その彼が、メキシコのベラクルスを拠点に活躍するシンガー・ソングライター/ハーピストのヴェロニカ・ヴァレリオとのコラボレーション作品を完成させた。

新型コロナウイルスのパンデミックによるロックダウンの最中、実際に集うことなくリモートで制作されたという4曲入りのアルバム『ONLY IN AMERICA』。ヴァン・ダイク・パークスとコラボレーションをするのが夢だったと語るヴェロニカは、2年前彼に手紙を書いたことをきっかけに、その夢を形に出来たという。本作に収録されている、ヴェロニカの母国メキシコのユカタン州から生まれた4曲のチェンバー・ミュージックには、ヴェロニカによる詩とヴァン・ダイク・パークスのオーケストレーションが存分にフィーチャーされており、これが遠距離のリモート環境で制作されたとはにわかに信じがたい出来である。

メキシコを代表する作曲家、アグスティン・ララの作品であり、数多くのラテン・アーティストによって歌い継がれてきた名曲「Veracruz」に新たなアレンジを加えた”ヴェロニカ・ヴァレリオ&ヴァン・ダイク・パークス“ヴァージョンから始まる本作には、この他、ヴェロニカによる「Cielito Lindo」、「The Flight of the Guacamaya」、そして「Camino a casa」が収録されており、ヴァン・ダイク・パークスならではのチェンバー・オーケストラをフィーチャーした流麗なオーケストレーションで、聴くものをコロンブス以前のピラミッドや古代文明時代のメキシコへと誘うのだ。

インタビュー等でヴァン・ダイク・パークスが語るところによれば、本作は二人のコラボレーションのほんの始まりに過ぎないという。時代と国境を越えた“ラテンとアメリカン・ポップ・ミュージック”の幸せなマリアージュが今幕を開ける――。

輸入盤LP


【収録曲】
SIDE A
01. Veracruz
02. Cielito Lindo
SIDE B
01. The Flight of the Guacamaya
02. Camino a Casa

タグ : 世界の音楽

掲載: 2021年05月10日 17:40