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フランス文化を体現したヴァイオリニスト!ジャック・ティボーの主要録音が6枚組廉価BOXに!

ジャック・ティボー

ティボーの至芸が6枚組でこの価格!

飛行機事故で急逝してから70年近く経ちますが、ジャック・ティボーの人気は根強いと申せましょう。ことに日本では元祖盤鬼・西条卓夫氏が熱烈に惚れ込んで紹介したこともあり、神格化された感もあります。Profil社がティボーの名盤からCD6枚のBoxを発売します。
コルトーとのフランクやドビュッシー、ベートーヴェンの「クロイツェル」やショーソンのコンセール、カザルスも加えた「大公トリオ」などはEMIの名盤中の名盤ですが、このBoxに収められた多くの音源が現在入手困難なため大歓迎。
古き良きフランスのヴァイオリン芸術をお買い得価格で存分に堪能できます。
(キングインターナショナル)

【曲目】
《Disc1》71'51"
(1) フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
[アルフレッド・コルトー(ピアノ) 1929年5月28日パリ]
(2) ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
[アルフレッド・コルトー(ピアノ) 1929年6月7日パリ]
(3) フォーレ:ピアノ四重奏曲第2番ト短調Op.45
[マルグリット・ロン(ピアノ)、モーリス・ヴィユー(ヴィオラ)、ピエール・フルニエ(チェロ) 1940年5月10日パリ]

《Disc2》61'24"
(1) ショーソン:ピアノ、ヴァイオリンと弦楽四重奏のためのコンセールOp.21
[アルフレッド・コルトー(ピアノ)、ルイ・イスナール、ヴラディーミル・ヴルフマン(ヴァイオリン)、ジョルジュ・プランパン(ヴィオラ)、モーリス・アイゼンベルク(チェロ) 1931年7月1-2日パリ]
(2) 同:詩曲Op.25
[ウジェーヌ・ビゴー(指揮)コンセール・ラムルー管弦楽団1947年11月パリ]
(3) サン=サーンス:ハバネラOp.83
[タッソー・ヤノプロ(ピアノ) 1933年7月2日ロンドン]

《Disc3》59'07"
(1) ドビュッシー(ハルトマン編):ミンストレル
[アルフレッド・コルトー(ピアノ) 1929年6月7日ロンドン]
(2) 同(ハルトマン編):亜麻色の髪の乙女
[ハロルド・クラクストン(ピアノ) 1927年2月14日ロンドン]
(3) 同(ショワネル編):ゴリウォーグのケークウォーク
[ハロルド・クラクストン(ピアノ) 1925年11月25日ヘイズ]
(4) フォーレ:子守歌Op.16
[アルフレッド・コルトー(ピアノ) 1931年7月1-2日パリ]
(5) サン=サーンス:ノアの洪水Op.45~前奏曲
[ジョルジュ・ド・ロスネ(ピアノ) 1929年5月29日パリ]
(6) マルシック:スケルツァンド
[タッソー・ヤノプロ(ピアノ) 1933年7月1日ロンドン]
(7) シマノフスキ:アレトゥーサの泉
[タッソー・ヤノプロ(ピアノ) 1933年7月1日ロンドン]
(8) ドゥシュキン(伝パラディス):シチリアーノ
[タッソー・ヤノプロ(ピアノ) 1930年4月23日ミドルセックス]
(9) アルベニス(クライスラー編):マラゲーニャOp.165の3
[タッソー・ヤノプロ(ピアノ) 1933年7月1日ロンドン]
(10) 同(クライスラー編):タンゴOp.165の2
[タッソー・ヤノプロ(ピアノ) 1933年7月1日ロンドン]
(11) デプラーヌ:イントラーダ
[タッソー・ヤノプロ(ピアノ) 1933年7月2日ロンドン]
(12) ファリャ(コハンスキ編):ホタ
[タッソー・ヤノプロ(ピアノ) 1930年4月23日ミドルセックス]
(13) 同(クライスラー編):「はかなき人生」~スペイン舞曲第1番
[ジョルジュ・ド・ロスネ(ピアノ) 1929年5月29日パリ]
(14) ラヴェル(シャトリーヌ編):ハバネラ形式による小品
[タッソー・ヤノプロ(ピアノ) 1944年5月28日パリ]
(15) クライスラー:ルクレールの様式によるタンブーラン
[ハロルド・クラクストン(ピアノ) 1925年11月25日ヘイズ]
(16) グラナドス(クライスラー編):アンダルーサ
[ハロルド・クラクストン(ピアノ) 1927年10月21日ロンドン]
(17) 同(ティボー編):ロンデーリャ・アラゴネーサ
[ハロルド・クラクストン(ピアノ) 1927年10月21日ロンドン]
(18) 同(ティボー編):悲しき舞曲
[タッソー・ヤノプロ(ピアノ) 1930年4月23日ミドルセックス]

《Disc4》56'48"
モーツァルト:
(1) ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219「トルコ風」
[シャルル・ミュンシュ(指揮)パリ音楽院管弦楽団 1941年6月1日パリ]
(2) ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216
[ポール・パレー(指揮)ラムルー管弦楽団 1947年パリ]
(3) セレナード第7番K.250「ハフナー」~ロンド(クライスラー編)
[タッソー・ヤノプロ(ピアノ) 1936年3月21日パリ]

《Disc5》66'44"
ベートーヴェン:
(1) ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47「クロイツェル」
[アルフレッド・コルトー(ピアノ) 1929年5月27-28日パリ]
(4) ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調Op.97「大公」
[アルフレッド・コルトー(ピアノ)、パブロ・カザルス(チェロ) 1928年11月19日、12月3日ロンドン]

《Disc6》61'39"
(1) シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調D898
[アルフレッド・コルトー(ピアノ)、パブロ・カザルス(チェロ) 1926年7月5-6日ロンドン]
(2) シューマン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.63
[アルフレッド・コルトー(ピアノ)、パブロ・カザルス(チェロ) 1928年11月5、18日、12月3日ロンドン]

【演奏】
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)

ジャック・ティボー・プロフィール
 20世紀前半、フランス文化を体現するヴァイオリニストとして活躍したジャック・ティボー(1880.9.27~1953.9.1)は。フランス南西部の港町ボルドーで音楽教師をしていた父親のもとに生まれた。はじめピアノを学び、7歳の時にベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聴いて感動したことをきかっけにヴァイオリンへ転向した。13歳でパリ音楽院に入学し、マルタン・ピエール・マルシック(1847~1924)に師事。同窓のジョルジュ・エネスコ(1881~1955)とは良きライヴァルとして生涯友情で結ばれることとなる。1896年、一等賞を獲得して音楽院を卒業したティボーは、はじめカフェ・ルージュの楽団で働いた。ある日、サン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」を弾いたところ、たまたま来店した指揮者エドゥアール・コロンヌ(1838~1910)に見出され、彼のオーケストラに引き抜かれた。1年後、風邪のコンサートマスターに代わってサン=サーンスのオラトリオ《大洪水》前奏曲のソロを弾き、アンコールを求められるほどの大成功を収めた。ティボーはその美しい容姿とあいまって、一夜にして「プランス・シャルマン」(お伽話に登場する若く美しい王子)と呼ばれる人気者となり、多くのソロ契約が舞い込むようになった。
1898年、アンジェでソロ・デビューすると、短期間に50ものコンサートを開き、成功させた。1899年にはヘンリー・ウッド(1869~1944)指揮のプロムナード・コンサートでロンドンにデビュー。イギリスでも人気者となり、以後幾度となく訪れることとなる。1901年にはベルリン、1903年にはニューヨークにデビューした。1905年にはパリ音楽院時代からの学友アルフレッド・コルトー(1877~1962)、スペインの大チェリスト、パブロ:カザルス(1876~1973)と伝説的な三重奏団を組み、1933年まで活動を続けた。同じ年にはレコード録音(当時はラッパ吹き込み)を初めて行った。第一次世界大戦が勃発するとティボーは陸軍に従軍し幾度も戦闘に参加したが、幸い軽い怪我を負っただけで除隊となった。第一次大戦後は再び世界的な演奏活動に戻り、1928年には初来日し、1936年には2度目の来日を果たして日本の好楽家を喜ばせた。第二次大戦が始まり、やがてナチスがパリを占領すると、ティボーはパリに留まったもののドイツでの演奏にはきっぱりと断りを入れた。1943年にはピアニストのマルグリット・ロン(1874~1966)と、フランスの若手演奏家のために「ロン=ティボー・コンクール」を創設。占領下のパリで音楽面から人々を励ました。第二次大戦後も矍鑠と演奏活動を続け、1953年9月には3度目の訪日が決まった。ところが、その前に当時の仏領インドシナ、サイゴンでのフランス将兵慰問が割り込み、9月1日、ティボーはエール・フランス機でサイゴンへ出発。しかし、その飛行機がアルプス山脈のモン・スニに衝突、墜落して還らぬ人となった。72歳での悲劇的な死であった。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2021年08月17日 12:00