フランスの名ピアニスト、セシル・ウーセの旧EMI録音を集成!『ワーナー録音全集』(16CD)
名ピアニスト、セシル・ウーセの85歳を記念。彼女のピアニズムを堪能できる、旧EMIへの録音全集。
セシル・ウーセ(1936年生まれ)のEMIクラシックスのレコーディングは、専属契約として3番目のレーベルとなり、46歳だった1982年から1991年までの約9年間にわたって録音をおこない、国際的な脚光を浴びました。
5歳で初めてリサイタルを行い、10歳よりパリ音楽院に入学し、ヘプシバ・メニューインの恩師であるマルセル・シャンピに師事し、14歳で首席で卒業。ロン=ティボー国際コンクール入賞、エリザベート王妃国際音楽コンクール4位入賞、ボルツァーノ・ブゾーニ国際ピアノコンクール入賞、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝など、すばらしい成績を収めています。ロン=ティボー国際コンクールで彼女の演奏を聴いたルービンシュタインは、個人的に彼女を支援してきましたが、彼女に対する評価はなかなか上がることは有りませんでした。1970年代に、ドイツのEternaとDecca Franceへの録音が高い評価を得て、彼女の名が知られるようになりました。1982年に、「展覧会の絵」「夜のガスパール」のカップリング録音盤が、EMIによる最初のソロレコーディングとしてリリース。「セシル・ウーセの爽快なピアニズムによる明るいトーンとセンスの良さ」と称賛されました。彼女の師であるシャンピが教えた「ロシアピアニズム」に基づいた彼女の強力なテクニックは、彼女が明確で力強い音色を演奏するのに最も適したものでした。彼女のテクニックは異論の余地がなく、音、色、輝きの習得を明らかにしています。フランスのレパートリーの作品は、彼女のプログラムの重要な位置をしめています。フランスの最も偉大なモダニストであるドビュッシーとラヴェルの演奏は、80年代後半に重要な録音として奉献しました。
リストとショパンも重要なレパートリーでした。ショパンの第3ソナタの録音は、心に響く叙情性と英雄的な感情で溢れています。その優れた表現は、演奏の自然さと同じくらい見事なもので、派手ではありませんが、あらゆる点で魅力的なものです。「ウーセのショパン演奏は、ポリーニのように見事な説得力のあるもの。彼女の飽くなき音楽の熱意のために計り知れない喜びを与えるでしょう」と、グラモフォン誌で評されました。またEMIの名指揮者たちとの協奏曲録音でも、見事な論理的な結論を示した演奏といえるものです
2006年12月に健康上の理由から演奏活動から引退していますが、彼女の85歳を記念した旧EMIへの名録音を全て収録したこのボックスでは、彼女のそうしたピアニズムを堪能できるものとなっています。各ディスクは、オリジナル・ジャケットを使用したデザインの紙ジャケ仕様。
※輸入商品のため、入荷時点で、商品(ジャケット・外装ビニール・外装箱・ケース・封入物など含む)に、細かい傷・折れ・擦れ・凹み・破れ・汚れ・角潰れ・再生に影響のないディスク盤面の傷・汚れ・イメージ違い・個体差などが見られる場合がございます。
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【収録予定曲/演奏/録音】
《CD1》
ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』
ラヴェル:夜のガスパール M.55
[演奏]セシル・ウーセ(ピアノ)
[録音]20-22.I.1982, Abbey Road Studios, London
《CD2》
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 Op.22
リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124
[演奏]セシル・ウーセ(ピアノ)
サイモン・ラトル(指揮) バーミンガム市交響楽団
[録音]25-26.III.1982, Warwick University
《CD3》
フォーレ:即興曲第2番 ヘ短調 Op.31
フォーレ:即興曲第3番 変イ長調 Op.34
ドビュッシー:版画 L.100
ラヴェル:道化師の朝の歌 M.43-IV
シャブリエ:『絵画的小曲集』~「スケルツォ=ヴァルス」「牧歌」
サティ:3つのジムノペディ
サン=サーンス:アレグロ・アパッショナート 嬰ハ短調 Op.70
サン=サーンス:ワルツの形式の練習曲 Op.52-6
[演奏]セシル・ウーセ(ピアノ)
[録音]25-27.VII.1982, Abbey Road Studios, London
《CD4》
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26
プーランク:ピアノ協奏曲 嬰ハ短調 FP.146
[演奏]セシル・ウーセ(ピアノ)
ルドルフ・バルシャイ(指揮) ボーンマス交響楽団
[録音]22-23.XII.1982, Winter Gardens, Bournemouth
《CD5》
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18
ラフマニノフ:パガニーニの主題による奇想曲 Op.43
[演奏]セシル・ウーセ(ピアノ)
サイモン・ラトル(指揮) バーミンガム市交響楽団
[録音]3-4.V.1984, Butterworth Hall, Arts Centre, University of Warwick
《CD6》
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番 ト短調 Op.25
[演奏]セシル・ウーセ(ピアノ)
ネヴィル・マリナー(指揮) ロンドン交響楽団
[録音]18 & 20.VII.1984, No.1 Studio, Abbey Road, London
《CD7》
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
リスト:パガニーニによる大練習曲 S.141
[演奏]セシル・ウーセ(ピアノ)
[録音]8-10.X.1984, No.1 Studio, Abbey Road, London
《CD8-9》
ドビュッシー:
前奏曲第1巻 L.117、 前奏曲第2巻 L.123
ピアノのために L.95、 喜びの島 L.106
[演奏]セシル・ウーセ(ピアノ)
[録音]6-7, 9-10.VIII.1985, No.1 Studio, Abbey Road, London
《CD10》
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
ショパン:バラード 第1-4番
[演奏]セシル・ウーセ(ピアノ)
[録音]11-13.V.1986, No.1 Studio, Abbey Road, London
《CD11》
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.58「葬送」
ショパン:スケルツォ 第1-4番
[演奏]セシル・ウーセ(ピアノ)
[録音]4-6.V.1987, No.1 Studio, Abbey Road, London
《CD12》
ドビュッシー:
映像第1集 L.110、 映像第2集 L.111
2つのアラベスク L.60、 ベルガマスク組曲 L.75
[演奏]セシル・ウーセ(ピアノ)
[録音]21-23.III.1988, No.1 Studio, Abbey Road, London
《CD13》
ラヴェル:
高雅で感傷的なワルツ M.61、 水の戯れ M.58
ハイドンの名によるメヌエット M.58、 ソナチネ 嬰ヘ短調 M.40
亡き王女のためのパヴァーヌ M.19、 組曲『鏡』 M.43
[演奏]セシル・ウーセ(ピアノ)
[録音]24-26.X.1988, No.1 Studio, Abbey Road, London
《CD14》
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30*
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ 変ロ短調 Op.36(初版)
[演奏]セシル・ウーセ(ピアノ)
ギュンター・ヘルビヒ(指揮)フィルハーモニア管弦楽団*
[録音]13-14.III.1989, No.1 Studio, Abbey Road, London
《CD15》
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
[演奏]セシル・ウーセ(ピアノ)
クルト・マズア(指揮) ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]7-8.II.1990, No.1 Studio, Abbey Road, London
《CD16》
ラヴェル:
ピアノ協奏曲 ト長調 L.83*
クープランの墓 組曲『クープランの墓』L.68
左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調 L.82*
[演奏]セシル・ウーセ(ピアノ)
サイモン・ラトル(指揮) バーミンガム市交響楽団*
[録音]7.IV.1990, Studio No.1, Abbey Road, London
26-27.IV.1990, Butterworth Hall, Arts Centre, University of Warwick*
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2022年02月04日 12:00