Enrico Pieranunzi(エンリコ・ピエラヌンツィ)|キャリアにおける重要なマイルストーンと言うべきファン待望のピアノ・トリオ作『Something Tomorrow』
イタリア人ピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィが、伝説のフランス人ドラマー、アンドレ・チェッカレリと、シーネ・エイとのデュオ作でお馴染みデンマーク人コントラバス奏者、トマス・フォネスベクと組んだピアノ・トリオ作『Something Tomorrow』が〈Storyville〉から登場。まさにヨーロッパのジャズ界で絶頂期にある3 人のスターを組み合わせたトリオで、類まれなる個性が出会うことで滅多に見られないドラマチックなアルバムに仕上がった。
エンリコ・ピエラヌンツィは、1970年代にまでさかのぼるキャリアの中で、これまでに100作近くのアルバムに参加。チェット・ベイカー、チャーリー・ヘイデン、ポール・モチアン、ジム・ホールなどの大物ジャズメンとのコラボレーションを行ってきた、イタリアは元より現在のヨーロッパジャズ界で最高のピアニストの一人。彼が鍵盤の上で手を踊らせるとき、音楽の中心にはみずみずしいロマンティシズムが深く横たわっている。
フォネスベックはピエラヌンツィのお気に入りの共演者であるだけでなく、モンティ・アレキサンダー、アーロン・パークス、シーネ・エイ、ラーシュ・ヤンソンなど多くのミュージシャンと録音やツアーを行っている気鋭のデンマーク人ベーシスト。
巨匠アンドレ・チェッカレリは、やはりヨーロッパのジャズ・シーンで最も重要な人物の一人で、ピエラヌンツィとの共演はもちろん、エンリコ・ラヴァやチック・コリアといったジャズジャイアントだけでなく、スティング、アレサ・フランクリン、ティナ・ターナーといったポピュラー音楽のスターなど、多くのクレジットに名を連ねている。
アルバム全体を通してヨーロッパ的な美的世界を共有しつつも、3人がお互いに音楽を楽しんでいることが皮膚感覚で伝わる名録音。エンリコ・ピエラヌンツィのキャリアにおける重要なマイルストーンと言うべき、ファン待望のピアノ・トリオ作。
Tracklist: 1.Those Days 2.Perspectives 3.Wave Of Interest 4.The Heart Of A Child 5.Something Tomorrow 6.What Once Was 7.Three Notes 8.Suspension Points 9.Je Ne Sais Quoi 10.This Is New
掲載: 2022年05月13日 16:00