Tom Harrell(トム・ハレル)|現代屈指のトランペッター&フリューゲル奏者の待望の作品はワンホーン・カルテットによる注目作『Oak Tree』
トム・ハレルは、そのキャリアにおいて、ビ・バップ、リズミカルなアフロ・キューバン・ジャズ、そして研究しつくされたクラシックの作曲手法、心地よいスムース・ジャズ等、幅広いスタイルでその足跡を残してきました。50年にわたり、リーダーとしても30枚以上のアルバムを発表、そのどれもが、本作の『Oak Tree』のように、ハレルのオリジナル曲で占められています。
本作の録音当時、ハレルは70代も半ばに差し掛かり、Covid-19のパンデミックの真っ只中。そんな状況でもハレルは若い急進派のように振る舞い、新鮮なテーマでトランペットを操り続けました。
「私は、それぞれのスタイルを持ちながら、ユニットとしてうまく機能する人たちと一緒に組むのが好きなんだ」とハレルは語ります。「ピアノのルイス・ペルドモは素晴らしいインプロヴァイザーであり、完璧なミュージシャンだ。彼はこのアルバムで素晴らしいソロを披露しているし、伴奏も完璧だ。ウゴナ・オケグォは私が考える最も個性的なベーシストの一人で、全く決まりきったところがない。彼はいつも僕がグルーヴを見つけるのを助けてくれる。ドラマーのアダム・クルーズのラテン的な視点は最高で、信じられないようなチョップを持っていますが、彼はディープなスウィングもこなします。3人とも革新的でありながら、一緒にいてとてもいい人たちだ。レコーディングはとてもスムーズで、みんな喜んで演奏していたよ」。
11曲の各曲を5~7分程度にまとめ、飽きさせない。カルテット演奏によるアルバム『Oak Tree』は、美しいハーモニーとスムースなアドリブプレイが印象的で、何故か安らぎと親しみやすさが感じられます。トム・ハレルにはまだまだ目を離せません。
輸入盤CD
収録曲 01. Evoorg 02. Fivin’ 03. Oak Tree 04. Tribute 05. Zatoichi 06. Sun Up 07. Improv 08. Shadows 09. Archaeopteryx 10. Robot Etude 11. Love Tide
メンバー: Tom Harrell (tp, #1-3, 5-7, 9-11, flh#4, 5 & 8), Luis Perdomo (p, Fender Rhodes #2, 4 & 6), Ugonna Okegwo (b), Adam Cruz (ds)
Recorded: at Sear Sound, New York, NY on November 24 & 25, 2020
掲載: 2022年06月07日 16:20