ハンスイェルク・アルブレヒトが弾く『オルガン編曲によるブルックナーの交響曲全集』第6弾は交響曲第5番!
[OehmsClassics 公式チャンネルより]
2024年のブルックナー生誕200周年に向けての記念企画、全10巻からなるオルガン版ブルックナー交響曲全集第6弾です。このシリーズは指揮者クリスティアン・ティーレマンの後援のもとに進められ、2024年に完結予定です。
交響曲第5番は、ブルックナーの全交響曲の中でもコラール風の旋律と対位法の使用が目立ち、教会音楽的なたたずまいを随所に感じさせます。オルガンで演奏して聴き映えがすることが想像できますが、エルヴィン・ホルンの編曲とハンス・イェルク・アルブレヒトの演奏はその期待に応えるもの。オルガンの多彩なストップを効果的に、しかし華美になることなく使い分け、音楽が息長く高揚して行く様を見事に音にしています。この曲はピツィカートも多く使われていますが、弦のピツィカートの弾くような瞬発力のある音とは異なる、オルガン特有の膨らみと重量感のある音が独特の趣を加えています。
交響曲第5番は1894年にグラーツでフランツ・シャルクが指揮して初演されましたが、その時演奏されたのはシャルクによる「改訂版」で、ブルックナーの自筆譜に基づく原典版が初演されたのはそれから40年余りを経た1935年、ミュンヘンでのことでした。それにちなんで録音にはミュンヘンの聖マルガレート教会のオルガンが選ばれています。
当プロジェクトではブルックナーの音楽にインスパイアされた新作オルガン曲を併録してきましたが、このディスクでは交響曲第5番だけで76分半になることから新作を収める余地がありません。そこでOEHMSレーベルでは、フランスのコンポーザー・ピアニスト、フランソワーズ・ショヴォーが2022年に作曲した「オルガンのための詩曲」作品285のビデオをOehmsClassicsのYouTubeチャンネルで公開しています。
動画名:Francoise Choveaux: Poème pour orgue op. 285 (Bruckner Window)
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
アントン・ブルックナー(1824-1896):交響曲第5番 変ロ長調 WAB105
(エルヴィン・ホルンによるオルガン編)
1. I. Introduktion. Adagio – Allegro
2. II. Adagio. Sehr langsam
3. III. Scherzo. Molto vivace (schnell) – Trio. Im gleichen Tempo
4. IV. Finale. Adagio – Allegro moderato (Doppel-Fuge)
【演奏】
ハンスイェルク・アルブレヒト(オルガン)
【録音】
2022年8月2日-6日 ミュンヘン、聖マルガレート教会
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年12月09日 00:00