ニーナ・コトワ『ソロ・チェロ/Solo Cello』~バッハ、ヒンデミット、カサドの無伴奏チェロ作品集
バロック時代と20世紀のチェロの音楽、人気曲とレア曲でリスナーを魅了
ロシア生まれの並外れたチェリスト、ニーナ・コトワのDelosへの3作目のアルバム『Solo Cello』。チェロのみで、壮観なテクニック、心からの情熱、自身で選んだ圧巻のプログラムへの深い理解が明らかにされています。以前のアルバム『ニーナ・コトワ―チャイコフスキー』でも批評家から絶賛されたニーナ。J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲ハ長調の素晴らしい演奏とともに、バロック時代がヘンデルとマラン・マレによって表現されています。どちらもリスナーに息をのませる熱演です。ヒンデミットの無伴奏ソナタ(5楽章のうち4楽章が一晩で書かれた)、アルフレート・シュニトケの心に残るチェリストへの賛辞『音の手紙』、ガスパール・カサドの魅力的な難曲、無伴奏チェロ組曲はどれも20世紀の作品です。アルバムにはソロ・チェロのためのよく知られた曲とあまり知られていない曲が興味深く組み合わされ、マレとヘンデルの2つの編曲はまるでソロ・チェロのために書かれたように聴こえます。リスナーはきっとコトワの巧みなテクニックに驚かされ、素晴らしい演奏に魅了されるでしょう。
(ユニバーサルミュージック/IMS)
CD収録予定
1) マラン・マレ:ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲ニ短調より「スペインのフォリアのクプレ」(C.デーベライナー&N.コトワ編)
2-6) ヒンデミット:無伴奏チェロ・ソナタOp.25 No.3(第1楽章:Lebhaft, sehr markiert/第2楽章:Masig schnell, Gemachlich/第3楽章:Langsam/第4楽章:Lebhafte Viertel/第5楽章:Masig schnell)
7) シュニトケ:音の手紙
8-13) J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調(第1楽章:前奏曲/第2楽章:アルマンド/第3楽章:クーラント/第4楽章:サラバンド/第5楽章:ブーレ I&II/第6楽章:ジーグ)
14) ヘンデル:組曲第7番ト短調HWV432よりパッサカリア(Z.Dynov編)
15-17) カサド:無伴奏チェロ組曲(第1楽章:プレリュード―ファンタジア/第2楽章:サルダーナ(ダンツァ)/第3楽章:インテルメッツォ&ダンツァ・フィナーレ)
【演奏】
ニーナ・コトワ(チェロ)
【録音】
2021年10月、イタリア、パニカーレ、Museo del Tulle
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年03月23日 00:00