アンドレ・リスレヴァンドの新録音!『華やげるヴィオラ・ダ・ガンバ芸術の晩期』
[Outhere Music 公式チャンネルより]
18世紀に消えゆくガンバとリュートが、新開発楽器フォルテピアノと交錯する時
ヴェテラン古楽撥弦奏者ロルフ・リスレヴァンドの子で、2022年ARCANAから『解き放たれたフォルクレ』(A486)でソロ録音デビューを果たした新世代のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者アンドレ・リスレヴァンド。
フランス音楽に特化していた前作から一転、今度はドイツと英国で18世紀に活躍した作曲家たちに焦点を当て、ガンバと同じく当時すでに全盛期を過ぎ廃れかかっていたリュート(およびテオルボ)と、新たに普及していったフォルテピアノを交えた編成で「ヴィオラ・ダ・ガンバ史の秋」の比類ない魅力に迫ります。
テレマンのファンタジアやアーベルの小品など無伴奏作品で聴かせる、パッションを秘めた人間味豊かな音楽性もさることながら、フォルテピアノの玄妙な響きがガンバのたおやかな美音やリュートの撥弦音と重なり合う、C.P.E.バッハやアーベルの前古典派流ソナタの味わいは何ともユニーク。鍵盤ぬきにガンバとリュートだけで奏でられるヴァイス原作のバッハ編曲作品も魅力的な響き。
自身バロック・ヴァイオリン奏者としての活動歴を持ち古楽器の機微をよく知る名技師ライナー・アルントの的確なエンジニアリングを得て、古楽器ならではの音色美や音作りをじっくり味わえる仕上がりになっています。
(ナクソス・ジャパン)
『華やげるヴィオラ・ダ・ガンバ芸術の晩期』
【曲目】
1. カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787): アレグロ ニ長調 A 18
2-4. カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788): ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ハ長調 Wq 136/H 558
2. I. Andante
3. II. Allegretto
4. III. Arioso
5. C.P.E.バッハ: ロンド II ハ短調 Wq.59-4/H 283
6-8. アーベル: ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ イ短調 B 93
6. I. Allegro
7. II. Adagio
8. III. Allegro
9-11. ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767): ファンタジア XI ニ短調 TWV 40:36
9. I. Allegro
10. II. Grave
11. III. Allegro
12-15. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750): ヴァイスのリュート・ソナタ WeissSW 47によるトリオ・ソナタ イ長調 BWV 1025より
12. I. Fantasia
13. II. Courante
14. IV. Sarabande
15. VI. Allegro
16. アーベル: アンダンテ ニ長調 A 10
【演奏】
アンドレ・リスレヴァンド(ヴィオラ・ダ・ガンバ)[1-4,6-16]
使用楽器: パリのギヨーム・バルベ1687年製作モデルに基づく、パリのジュディト・クラフト2017年製作の再現楽器
ジャドラン・ダンカム(バロックリュート[6-8,12-15]、テオルボ[3])
使用楽器:
〔バロックリュート〕レーゲンスブルクのG.D.ブッフシュテッター1747年モデル(ウンヴェルドルベン作のリュートを改作)に基づく、ホルムファース(イギリス)のトニー・ジョンソン2012年製作の再現楽器
〔テオルボ〕ニュルンベルクのゼバスティアン・シェッレ1728年製作モデルに基づくベルゲン(ノルウェー)のラース・テレセン2021年製作の再現楽器
エミール・ダンカム(フォルテピアノ)[2-4,6-8]
使用楽器: ウィーンのアントン・ヴァルター1792年製作モデルに基づくディヴィショフ(チェコ)のポール・マクナルティ2022年製作の再現楽器
【録音】
2022年3月23-30日、8月4-8日、ムーシカ・スタジオ、リスレヴァンド エヴイェ、ノルウェー
収録時間: 61分
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年07月21日 00:00