Berlin Classics『ギュンター・ヘルビッヒの芸術』(3タイトル)~マーラー、ショスタコーヴィチ、ブラームス
ギュンター・ヘルビッヒ
ギュンター・ヘルビッヒ(1931年11月30日、チェコスロバキア出身)はドイツの巨匠指揮者。1951年にワイマールのフランツ・リスト・アカデミーでヘルマン・アベントロートに師事。さらに、ヘルマン・シェルヒェン、アルヴィド・ヤンソンス、ヘルベルト・フォン・カラヤンに師事しました。1956年にワイマールのドイツ国立劇場のカペルマイスターとなり、1966年から1972年までベルリン交響楽団の指揮者を務め、1977年に首席指揮者に就任。1972年から1977年までドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めました。
旧東ドイツの政治情勢により、ヘルビッヒの西側でのデビューは非常に遅く、ようやく1979年、ダラス交響楽団から首席客演指揮者の地位を与えられました。同年、BBCフィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者にも就任。当局との対立により、1984年、ヘルビッヒはアメリカに移住しました。以来、ヘルビッヒはヨーロッパやアメリカの主要オーケストラのほとんどと共演し、日本、南米、オーストラリアへのツアーも数回行いました。1988年から1994年までトロント交響楽団の首席指揮者を務め、2000年から2006年までザールブリュッケン放送交響楽団の首席指揮者を務めました。
ここではBerlin Classicsへの録音が3つのBOXにまとめられています。旧東ドイツ時代のベルリン交響楽団との録音、そして2000年から2006年まで首席指揮者を務めたザールブリュッケン放送交響楽団との録音を中心に編成されています。
追記(2024/1/22):一部収録日の間違いを修正しました(赤文字部分)
(タワーレコード)
マーラー:交響曲第5、6&9番 ほか(3CD+ボーナス)
ベルリン交響楽団、ザールブリュッケン放送交響楽団、ギュンター・ヘルビッヒ(指揮)
ザールブリュッケン放送響との第6番と第9番は、本拠地コングレスハレでの優秀なライヴ録音。ベルリン響との第5番と歌曲集は、キリスト教会でのセッション録音で、ホルンの音が素晴らしい名匠シュトリューベンの傑作です。
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CD1
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調
ベルリン交響楽団、ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:1980年、東ベルリン、キリスト教会
CD2
マーラー:交響曲第6番 イ短調
ザールブリュッケン放送交響楽団、ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:1999年11月26日、ザールブリュッケン、コングレスハレ
CD3
マーラー:交響曲第9番 ニ長調
ザールブリュッケン放送交響楽団、ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:2001年、ザールブリュッケン、コングレスハレ
ボーナスCD
マーラー:リュッケルトによる5つの歌曲
ジークフリート・ローレンツ(バリトン)
ベルリン交響楽団、ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:1979年、東ベルリン、キリスト教会
ショスタコーヴィチ:交響曲第4、5、7、8 & 10番(5CD)
ールブリュッケン放送交響楽団、ギュンター・ヘルビッヒ(指揮)
東ドイツで38年暮らしたヘルビヒは、戦前・戦中はナチ政府に苛まれ、戦争が終わるとチェコ政府による追放も経験。この5枚組CDは、同じく為政者に翻弄されたショスタコーヴィチへの共感が生んだ見事なライヴ録音のセットです。
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CD1
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番 ハ短調 Op.43
ザールブリュッケン放送交響楽団、ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:2005年、ザールブリュッケン、コングレスハレ
CD2
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 Op.47
ザールブリュッケン放送交響楽団、ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:2005年、ザールブリュッケン、コングレスハレ
CD3
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 ハ長調 Op.60
ザールブリュッケン放送交響楽団、ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:2000年、ザールブリュッケン、コングレスハレ
CD4
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 ハ短調 Op.43
ザールブリュッケン放送交響楽団、ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:2004年、ザールブリュッケン、コングレスハレ
CD5
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 ハ短調 Op.43
ザールブリュッケン放送交響楽団、ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:2005年、ザールブリュッケン、コングレスハレ
ブラームス:交響曲全集、ハイドンの主題による変奏曲
ベートーヴェン:交響曲第3番、バレエ音楽「プロメテウスの創造物」ほか(5CD)
ベルリン交響楽団、シュターツカペレ・ベルリン、ギュンター・ヘルビッヒ(指揮)
ベルリン響首席指揮者時代のブラームス全集と「英雄」は伝統様式の名演。一方、シュターツカペレ・ベルリンとの「プロメテウスの創造物」は活気に満ちた演奏で、ビゼーのメヌエットそっくりのアダージョはオケの美音が印象的。
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CD1
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68
ベルリン交響楽団、ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:1978年、東ベルリン、キリスト教会
ブラームス:悲劇的序曲 ニ短調 Op.81
ベルリン交響楽団、ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:1978年、東ベルリン、キリスト教会
CD2
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73
ベルリン交響楽団、ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:1978年、東ベルリン、キリスト教会
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 Op.90
ベルリン交響楽団、ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:1979年、東ベルリン、キリスト教会
CD3
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
ベルリン交響楽団、ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:1978年、東ベルリン、キリスト教会
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
ベルリン交響楽団、ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:1979年、東ベルリン、キリスト教会
CD4
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 Op.55
ベルリン交響楽団、ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:1982年6月1~4日、東ベルリン、キリスト教会
CD5
ベートーヴェン:「プロメテウスの創造物」Op.43
ベートーヴェン:「騎士バレエのための音楽」WoO.1
シュターツカペレ・ベルリン、ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:1971年8月16~20日、26~27日、ポツダム、バーベルスベルクDEFA交響楽団スタジオ