橋本環奈主演でドラマ化！広がり続ける「天久鷹央の推理カルテ」シリーズの振り返り

4月22日から放送開始となるドラマ『天久鷹央の推理カルテ』。主人公である天久鷹央役を橋本環奈、鷹央とバディを組む小鳥遊優役を三浦翔平が演じる。共演者として佐々木希、柳葉敏郎、畑芽育、高島礼子など豪華俳優陣が出演することでも話題になっているドラマだ。

●広がり続ける「天久鷹央の推理カルテ」の世界

ドラマの舞台となるのは、天久一族が経営する天医会総合病院。共演が発表された佐々木希は、病院の事務長であり鷹央の姉でもある天久真鶴役。また、柳葉敏郎は院長であり鷹央の叔父・天久大鷲、畑芽育は鷹央に憧れる研修医・鴻ノ池舞というキャスティングだ。高島礼子演じる都議会議員・倉石奈津子は、病院の再編・統廃合計画を目論むドラマのオリジナルキャラクター。どうやら原作とは異なるストーリーが展開されるようだ。

本作品の原作は、知念実希人による同名小説シリーズ。第1作は2014年刊行の「天久鷹央の推理カルテ」で、2025年3月時点で18作が出版されている。ボリュームがある分、登場人物やエピソードの深みもかなりのもの。一度読み始めると、物語の世界から抜け出せなくなるかもしれない。

物語の主人公は、診断困難な症例が集まる統括診断部の部長を務める天久鷹央。並外れた知識や記憶力の持ち主で、様々な病気や事件の謎を解決していく。単なる医療ミステリーにとどまらず、人魂やカッパなどオカルト要素を含んでいる点も魅力のひとつといえるだろう。

本シリーズはかなり作品数が多く、小説では天久鷹央の兄である天久翼が主人公のスピンオフ「天久翼の読心カルテ」シリーズも発売中。6月6日に発売予定の新作「天久翼の読心カルテⅡ 淡雪の記憶」にも注目したい。

また、同作を原作にした漫画化も盛んで、緒原博綺による完結済みの漫画版が4冊、現在連載中の武梨えりによる漫画版も1冊刊行されている。

さらに2024年1月からはアニメも放送中。「僕のヒーローアカデミア」の麗日お茶子役、「五等分の花嫁」の中野四葉役など、多数のヒロインを演じてきた佐倉綾音が天久鷹央役を務めたことでも話題となった。

実は、天久翼が出演するドラマ「神酒クリニックで乾杯を」も2019年に放送されている。三浦貴大と安藤政信のダブル主演で、くせ者揃いのクリニックで起こるスリリングな展開から目が離せない作品だ。

他にもジュニア版の「天久鷹央の推理カルテ」も発売されるなど、小説を中心にドラマ、アニメ、漫画と多方面に展開され、広がり続ける同作の世界。ドラマが始まる前に、まずは原作から天久鷹央の世界に触れてみてはいかがだろうか。