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ホルスト・シュタイン&ウィーン・フィル、スイス・ロマンド管『デッカ録音集<限定盤>』 15枚組 2026年3月中旬発売

ホルスト・シュタイン

ドイツの名指揮者による録音遺産を最も深く広範囲にわたって集成した決定盤
CD15枚組ボックス・セット

輸入盤CD15枚組


ドイツの名指揮者ホルスト・シュタインがデッカに残した録音をまとめたCD15枚組ボックス・セットが発売されます。『グラモフォン』誌に「非常に生き生きとした、きわめて抒情的な」と評されたフリードリヒ・グルダとのベートーヴェンの協奏曲全集から、ケルビーニとウェーバーの音楽、高く評価されたブルックナー、ワーグナーそしてヴォルフの録音など、驚くほど幅広いレパートリーが並んでいます。中でも色彩豊かなシベリウスの4枚のディスクは、『ハイ・フィデリティ』誌に「大きく前進する一貫性のある自由な発想による解釈…その音は攻撃的であると同時に滑らかさもある」と評されました。これらの録音からはバイロイトやウィーン国立歌劇場に多数出演している彼の飾らない指導者ぶりがはっきりと伝わってきます。シュタインは戦後バイロイトでオペラ指揮者として腕を磨き、そこでカラヤン、カイルベルト、クナッパーツブッシュの助手として、『ニーベルングの指環』や『パルジファル』の名演に携わりました。そして後に、自身のワーグナー指揮でも巧みなペース配分と劇的な脈動で知られるようになり、このセットにはそのウィーン・フィルとの管弦楽ハイライト集も収められています。そしてキャリアを通じてバイロイトとウィーンで活躍し、晩年には日本でも敬愛される存在となりました。シュタインは手がける音楽がどのようなものでも、率直で雄弁、かつ力強い演奏を生み出す、ドイツのカペルマイスター伝統の最良の体現者でした。ブルックナーの指揮をすれば、ウィーンで録音された交響曲第2番と第6番で聴けるように、まさに生粋のブルックナー指揮者そのものとなり、ジュネーヴで録音された4枚の交響詩と交響曲第2番におけるシベリウスでは、完全なシベリウス指揮者のように響かせていると言えるほどです。さらにここにはドイツ・グラモフォンに録音された、バス歌手のキム・ボルイとの「ロシア・オペラ・アリア集」も収められていますが、『ボリス・ゴドゥノフ』の「死の場面」ではシュタインはボルイを高貴な雰囲気で支えています。グラズノフとプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲ではヨーゼフ・シヴォーの、ベートーヴェンのピアノ協奏曲ではフリードリヒ・グルダの極めて精密な伴奏者にもなっています。シュタインの指揮は、その力強いリズムと自己中心的でないところが多くの現代の聴き手の心に響くでしょう。このセットは彼の遺した録音を最も深く広範囲に集めた決定盤とも言える充実した内容になっています。
ユニバーサルミュージック/IMS

ホルスト・シュタイン

【曲目】
《CD 1》
ベートーヴェン:
1-3) ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
4-6) ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19
【演奏】フリードリヒ・グルダ(ピアノ)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1971年4月(1-3)、1970年6月&1971年4月(4-6)、ウィーン

《CD 2》
ベートーヴェン:
1-3) ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
4-6) ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
【演奏】フリードリヒ・グルダ(ピアノ)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1970年6月(1-3)、1971年4月(4-6)、ウィーン

《CD 3》
1-3) ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73『皇帝』
【演奏】フリードリヒ・グルダ(ピアノ)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1970年6月、ウィーン

《CD 4》
1-4) ブルックナー:交響曲第2番ハ短調(1872/77年ハース版)
【演奏】ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1973年11月、ウィーン

《CD 5》
1-4) ブルックナー:交響曲第6番イ長調(ハース版)
【演奏】ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1972年11月、ウィーン

《CD 6》
1-6) ケルビーニ:レクイエム第2番ニ短調
【演奏】ブラッシュ合唱団、ローザンヌ・プロ・アルテ合唱団、スイス・ロマンド放送合唱団、スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1979年12月、ジュネーヴ

《CD 7》
1-2) グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.82*
3-5) プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.19
【演奏】ヨーゼフ・シヴォー(ヴァイオリン)、スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1971年6月、ジュネーヴ

《CD 8》
1-4) シベリウス:交響曲第2番ニ長調Op.43
【演奏】スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1981年10月、ジュネーヴ

《CD 9》
1-4) シベリウス:レンミンカイネン組曲Op.22
【演奏】スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1980年1月、ジュネーヴ

《CD 10》
シベリウス:
1-9) 組曲『ペレアスとメリザンド』Op.46
10)『テンペスト』序曲Op.109 No.1
11-19)『テンペスト』組曲第1番Op.109 No.2
【演奏】スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1978年6月&7月、ジュネーヴ

《CD 11》
シベリウス:
1) 交響詩『フィンランディア』Op.26
2) 交響詩『夜の騎行と日の出』Op.55
3) 交響詩『ポヒョラの娘』Op.49
4) 交響詩『エン・サガ』Op.9
【演奏】スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1971年6月、ジュネーヴ

《CD 12》
ワーグナー:
1) 歌劇『さまよえるオランダ人』序曲
歌劇『ローエングリン』より
2) 第1幕への前奏曲
3) 第3幕への前奏曲
4) 楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より第1幕への前奏曲
楽劇『トリスタンとイゾルデ』より
5) 第1幕への前奏曲
6) 愛の死
【演奏】ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1973年5月&6月、ウィーン

《CD 13》
ウェーバー:
1) 歌劇『オイリアンテ』序曲Op.81
2) 舞踏への勧誘Op.65(ベルリオーズによる管弦楽編)
3) 歌劇『精霊の王』序曲Op.27
4) 歌劇『アブ・ハッサン』序曲
5-8) 交響曲第1番ハ長調Op.19
【演奏】ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1977年9月&10月、ウィーン

《CD 14》
ヴォルフ:
1-3) 交響詩『ペンテジレア』
4-7)『お代官様』組曲(序曲/ファンダンゴと行進曲/スペインの間奏曲/夜想曲と間奏曲)
【演奏】スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1980年11月、ジュネーヴ

《CD 15》
1) シャルパンティエ:歌劇『ルイーズ』より「その日から」
2) コルンゴルト:歌劇『死の都』より「私に残された幸せは」
3) ビゼー:歌劇『真珠採り』より「ついに会えた君、神殿の奥深く」(ドイツ語歌唱)
ムソルグスキー:
4) 歌劇『ホヴァンシチナ』より「ここ、この聖なる場所で」
歌劇『ボリス・ゴドゥノフ』(リムスキー=コルサコフ編)より
5) Dostig ya vyshey vlasti
6) Smirenny inok,v delakh mirskikh nemudry sudija
7) Oi! dushno! dushno!...Svyetu!
8) チャイコフスキー:歌劇『エフゲニー・オネーギン』Op.24より「誰でも一度は恋をして」
9) グリンカ:歌劇『皇帝に捧げた命』より「Chuyut pravdu...Ti vzoyidyosh」
ボロディン:歌劇『イーゴリ公』より(リムスキー=コルサコフ編)
10) Ni sna,ni otdikha izmuchennoi dushe
11) Zdovov-li,Kraz?
12) プッチーニ:歌劇『トスカ』より「Drei Häscher mit einem Wagen...Te Deum」(ドイツ語歌唱)
【演奏】ヒルデ・ギューデン(ソプラノ)(1,2)、フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)(3)
ヘルマン・プライ(バリトン)(3)、キム・ボルイ(バス)(4-12)、RIAS室内合唱団(7)
ベルリン・コーミッシェ・オーパー児童合唱団(12)、ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団(12)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1,2)、ミュンヘン放送管弦楽団(3)
ベルリン放送交響楽団(4-11)、シュターツカペレ・ベルリン(12)
【録音】1969年11月、ウィーン(1,2)、1963年1月、ミュンヘン(3)、1963年1月(4-11)、1961年(12)、ベルリン

*世界初CD化

【演奏】
ホルスト・シュタイン(指揮)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2025年12月25日 00:00