ダニエル・ロザコヴィッチ 『ロスト・トゥ・ザ・ワールド』 SACDハイブリッド/CD 2026年3月4日(国内盤)6日(輸入盤)発売

心の記憶をそっと照らす、ロザコヴィッチの新たな抒情世界。ロマン派の名品とシャンソンの旋律が、静かな郷愁と美しさを紡ぎ出す一枚。
国内盤(SACDハイブリッド)
※国内盤のみSACDハイブリッド盤仕様
輸入盤(CD)
■作品詳細
世界の主要ステージで注目を集める若きヴァイオリニスト、ダニエル・ロザコヴィッチが、ピアニストのエレーヌ・メルシエとともに贈る、静かな郷愁と美しさを紡ぎ出すアルバム。ロザコヴィッチ自身の幼少期への静かな回想と、音楽がもたらす癒しと救いへの深い思索を原点とした本作は、彼のアーティストとしての成熟と、より私的で内面的な世界を映し出す特別な一枚となっています。
収録曲は、ラフマニノフ《ヴォカリーズ》、フォーレ《夢のあとに》、チャイコフスキー《夜想曲》、ドビュッシー《亜麻色の髪の乙女》など、ロマン派の珠玉の名作を中心としたもの。さらに、フィリップ・サルド《エレーヌの歌》、コスマ《枯葉》、クルト・ヴァイル《ユーカリ》といったシャンソンや映画音楽にも果敢に歩みを進め、ロザコヴィチの音楽性の広がりと、旋律への真摯な愛情を鮮やかに描き出しています。クラシックとシャンソンが自然に寄り添い、繊細な叙情へと昇華していく選曲は、“美しさ”“回想”“郷愁”といった感覚を軸にしており、多くのリスナーの心に優しく響くことでしょう。
ロザコヴィッチは、長年のパートナーであるメルシエとの絆について次のように語っています。
「私たちが出会ってから、もう10年以上になります。母の故郷・キルギスでの共演の際、初めて会った瞬間から、彼女の誠実さと特別な温かさを感じました。そのつながりは今も変わることなく続いています。」
この深い信頼関係が生み出す、柔らかくもしなやかな音の対話。二人の呼吸がひとつになるような演奏は、どのトラックにも静かな輝きを宿し、聴く者の心の奥に優しく寄り添います。ロザコヴィッチの新たな一面を開くと同時に、ジャンルを超えて“歌う心”の本質へ迫る、まさに現代のリスナーに向けた魅惑のアルバムです。
(ワーナーミュージック)
■収録曲
1. ラフマニノフ:14の歌曲 Op.34 ~ 第14曲《ヴォカリーズ》
2. ドビュッシー:《レントより遅く》CD 128, L.121
3. フォーレ:3つの歌曲 Op.7 ~ 第1曲《夢のあとに》
4. ラフマニノフ:12の歌曲 Op.21 ~ 第7曲《ここはすばらしい場所》
5. ドビュッシー:前奏曲集 第1巻 CD 125, L.117 ~ 第8曲《亜麻色の髪の乙女》
6. フィリップ・サルド:《エレーヌの歌》
7. チャイコフスキー:6つの小品 Op.19 ~ 第4曲《夜想曲》
8. ドビュッシー:小組曲 CD 71, L.65 ~ I.《小舟にて》
9. クルト・ヴァイル:《ユーカリ》
10. ジョゼフ・コスマ:《枯葉》
11. ヘンデル:デッティンゲン・テ・デウム HWV 283 ~ 祈り「主よ、御身の慈しみを」
12. フリッツ・クライスラー:《プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ》
13. マーラー:リュッケルト歌曲集 ~ 第3曲《私はこの世に捨てられて》
【演奏】
ダニエル・ロザコヴィッチ(ヴァイオリン)
エレーヌ・メルシエ(ピアノ)
【録音】
2025年6月4-6日、フランス、ブールジュ、テアトル・サン・ボネ
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カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2025年12月26日 13:00