インタビュー

APC! APC! ♪あぁ……E気持ち~

『Tragic Epilogue』
75 Ark(2000)
アンチポップを名乗る行為そのものがポップそのものじゃないか、と言ったら怒られますか。アイソレーショニストなどでパンパンに膨らんだ期待に、鮮やかな黄色のマジックで応えた初フル・アルバム。シングル曲“What Am I”など充実した楽曲が並び、偏屈じゃないポップが舌を出す。いまでも聴きたくなる名作。

『Shopping Carts Crashing』
75 Ark(2001)
必要以上にアヴァンギャルド自慢な印象が強くなったせいか、賛否両論を呼んだセカンド・アルバム。タイトルは効果音のCDから採用したそうで、そういうウィットはあまり好きじゃないけど……。フリースタイルで高いテンションを刻み付けたポエトリー曲“Verses”など、曲単位で聴くべきものはもちろん数多い。

『Ends Against The Middle』
Warp(2001)
ワープからの初リリースとなったEP。サイード作のファットな“Tuff Gong”で幕を開け、太いグルーヴを持つビーンズの曲へ。一方でプリーストの音響野郎ぶりも極まるなど、三様の個性がコンパクトにプレゼンされた7トラック。ミラーボールが割れながら転がっていくかのような“Dystopian Disco Force”が素晴らしい出来。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年04月11日 12:00

更新: 2003年03月07日 19:10

ソース: 『bounce』 230号(2002/3/25)

文/出嶌孝次