LOW-IQ-01(2)
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「いいっスね!理想ですね。ジャムからスタカン(スタイル・カウンシル)行ってソロ……ポール・ウェラーもちょっと粋な感じってするじゃないですか。でもリッケンバッカー持つかっこよさも忘れていないところがあって。だから、そう言われるとすごく嬉しいし、かといってそれに驕りのないようにいかなきゃダメだな、と思います」。
そしてポール同様、音楽のメロウでスムースな部分にいくらズームしようが、厳然とロックの心意気が漲っているように聴こえてしまう。
「それはいい意味での、僕の蒼さがあるんじゃないですか。熟してないんですよ、まだ。ぜんぜんパーフェクトじゃない、まだまだこれから自分がやっていきたいって思うんであれば。自分の作品とか聴いてますからね。自分で言うのもなんだけど、出したからには全部いいと思って出してるんで。後から聴いて〈うわー、恥ずかしい!こんなことやってたんだ!?〉っていうのが(声を大にして)絶対イヤなんですよっ!それだけは安易でやりたくない。SUPER STUPIDのファースト『WHAT A HELL'S GOING ON?』を出すときに僕が言ったことは、〈10年聴けるようなアルバムにしたい〉……で、かれこれ半分の5年が経ったんですけど、こないだ聴いてみてぜんぜん大丈夫でした、フレッシュでした!(笑)。自分が昔やってきたことを恥ずかしいってなっちゃうのは、自分を否定することになっちゃうんで」。
リリースから2年を経てもなお『MASTER LOW』を手に取る人が絶えないのを見るにつけ、機は熟した感ありあり。音楽ファンのみならずその存在が多くの人にとってかけがえのないものになるというか。雑誌「SPA!」の表紙を飾ってもおかしくないというか。
「でも、到達感がまだないからいいんじゃないですかね。そこでそうなってしまうにもまだ早いかな、と。もうちょいやってみてもいいのかな、と」。 つくづく!……この人の〈伊達〉には男の僕でも惚れちゃいそうだ。その彼が作る音楽同様に。
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カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2002年04月18日 17:00
更新: 2003年03月07日 18:58
ソース: 『bounce』 226号(2001/10/25)
文/フミ・ヤマウチ