インタビュー

No Doubt(2)

この歓びを世界に

 「このアルバムで大切なのは姿勢だよ。今回は音楽の精神に忠実でいようと決意を 新たにしたんだ。つまりは楽しむこと、ストリートで踊ることであり、みんなといっ しょに歌うことなんだ」(トニー)。

「このアルバムのリリックを書く時、より自分の感情やフィーリングに忠実である ように努力したわ。いつもと違って、影響を受けてきたアーティストの歌詞や、用語 辞典はいったん全部忘れることにしたの。今、この時を生きる自分の正直な気持ちを 曲にしたかったのよ。世界では大変なことがたくさん起こってる。でも、私自身は楽 観的でとても希望に満ちているの。そういった歓びをみんなに伝えたかった」(グウェン)。

そういうわけで、ここに届けられた13の歌は、プロデューサーの豪華さ、ノー・ダウトというネーム・バリューの大きさにも関わらず、とてもシンプルで、気軽なエン ターテイメントなのだ。だからこそ大勢で分かち合える。語り合える。

「シンプルになること、そしてフィーリングを分かち合うこと、それって世界でい ちばん難しいことかもね。でも、私たちは新作でそれを成し遂げたと思う。だから今 、私たちとってもいい気分なの」(グウェン)。

うん、疑いなく(ノー・ダウトに)いい気分だ、このアルバムは。

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掲載: 2002年05月16日 15:00

更新: 2003年03月06日 19:59

ソース: 『bounce』 228号(2001/12/25)

文/川島健次