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インタビュー

ファンキーDLに至るまでのヒップホップ・ミーツ・ジャズ・グルーヴ

 ヒップホップでサンプリングがあたりまえになったのは87年。

で、ネタ探しが盛り 上がってレア・グルーヴ・ブームが巻き起こると、ジャズ・ファンクも再評価されて 、ジャジー・ジェフ&フレッシュ・プリンス“A Touch Of Jazz”やステッツァソニック“Talkin' All That Jazz”、そしてギャング・スター“Jazz Thing”などが作られるようになり、ファンク以上に〈ジャズ〉がイケてる時代になる。

次には、サンプリングのネタに使うだけじゃなくジャズ的なヴァイブも表現した、トライブ・コール ド・クエスト『People's Instinctive Travels And The Paths Of Rhythm』、メイン ・ソース『Breaking Atoms』、ブラック・シープ『A Wolf In Sheep's Clothing』、 ギャング・スター『Dairy Operation』といった傑作が次々にリリースされる。

これらが、ワイルドなヒップホップを受け付けないベッドルーム・ヒップホップ・ファンにウケて、オリジネイターたちの思惑とは関係なく、メインストリームとはまた別の流れを生み出すことになった。

で、そんな流れがとくにイギリスで広まったのは、アシッド・ジャズ・ブームや、いまもオシャレな〈The Beat Generation〉シリーズを 企画するレーベル=BBEがあったりと、彼らが〈ジャズ〉好きだからなんですね。



カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年05月16日 21:00

更新: 2003年03月03日 23:27

ソース: 『bounce』 227号(2001/11/25)

文/小渕 晃

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