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インタビュー

楽しむのがいちばん! しかし関連(源流)盤のチェックもお忘れなく

日本の音楽シーンを代表する人気グループになったRIP SLYME。もはや彼らの音楽性も支持層も、なにかひとつの狭い枠で括ることのできないほど拡大されたものになってきているのだけど、最新作『TOKYO CLASSIC』を楽しむうえで、その源流となっている音楽の数々に触れるとさらに楽しみ倍増、ってことでいくつか紹介。

ファンキーなオープニング“Chicken”は御大ジェイムズ・ブラウン。まずはベストから。最近はファンクを採り入れるアーティストが多いけど、RIP SLYMEもその例外ではありません。その“Chicken”での演奏と“FUNKASTIC”のリミックスも手掛けているファンク・バンド、ブレイケストラは、ヒップホップ・トラックを生演奏で再現するなど、良質なファンク・バンド。さらにはRYO-Zのソロ曲“MANNISH BOY”のオリジナル、ブルース王マディ・ウォーターズ。う~ん、シブい。そしてヒップホップだと、4MCということで複数のMCが在籍するグループとして、リーダーズ・オブ・ニュー・スクールを。特にファースト・アルバム『Future Without A Past』でのフレッシュで若々しい掛け合いは、RIP SLYMEと通ずるものが多々あり。そしてファーサイドのセカンド・アルバム『Labcabincalifornia』で広がった絶妙なポップ感覚。あらゆる音楽を積極的に採り入れ、常に時代の先を行っていたがためにリアルタイムで正当な評価を受けることのできなかった高度なグループ、ジャングル・ブラザーズ。このあたりを聴くと、きっとRIP SLYMEをさらに楽しめるはず?

▼文中に登場するアーティストの作品を紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年07月25日 21:00

更新: 2003年02月10日 15:09

ソース: 『bounce』 234号(2002/7/25)

文/高橋荒太郎

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