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インタビュー

Dixie Chicks

アメリカを代表する女傑トリオの最新ライヴ・アルバム!!


「私たちはテキサス出身の大統領を恥ずかしく思っている」──2003年3月、のぼせ上がった愛国心に冷水を浴びせた発言によりCD不買運動、放送禁止など〈非国民〉扱いされるなか、雑誌でヌードを披露して挑戦的なアッカンベ~をかまし、ワールド・ツアーへと突入したディクシー・チックス。不入りどころか、完売最速記録を打ち立てたそのツアーの全貌を収録した2枚組ライヴ・アルバムが本作である。98年のメジャー・デビュー以来、発表された3作は計2,700万枚以上のセールスを記録し、すべてグラミーを受賞。カントリー/ブルーグラスの素養をベースに、伝統音楽をモダニゼーションする姿勢とポップなセンスは他の追随を許さない。カントリーというカテゴリーで〈食わず嫌い〉になっているなら、貴方、損しちゃってます。バックアップは超一流、ゲストはエミルー・ハリス、選曲はベスト・アルバムなこの作品を聴けば、これが〈今のアメリカン・ポップス〉だと合点。件の騒動のおかげで、表現の自由云々で語られることも多いけど、〈そもそも音楽を演ること自体が自由を孕むものでしょ?〉と、この作品は語っています。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年02月12日 18:00

ソース: 『bounce』 250号(2003/12/25)

文/木村 優宏