猫ばりにフットワークの軽~いフィリックスの歩みをニャオ~ンとバウンス・バック!!
FELIX DA HOUSECAT 『Metropolis Present Day? Thee Album!』 Radikal Fear(1995)
いまじゃキャラも重宝がられる家猫ちゃんがまだ謎の人だった頃にリリースされた今作は、不穏な空気と荒々しさを漂わせたサイケデリックでワイルド・ピッチなシカゴ・ハウス。こんなヤバそうな人がああなるニャンて不思議だ。(石田)
ROCKETMANN 『Rocketmann!』 Radikal Fear/PIAS(1995)
ロケットマンっても、ふかわ某なんかじゃニャイぞ! えっ!? シカゴなのにデトロイト?と叫んでしまう、美麗シンセが主役を張る家猫異色のインテリジェント・テクノ。しかしエレクラ路線の原点的な歌ものニューウェイヴ・ハウス“Blackhole”を収録。(石田)
FELIX DA HOUSECAT 『Kittenz And Thee Glitz』 Emperor Norton(2001)
出た! 家猫ちゃんを一躍エレクラの寵児に祭り上げたニューウェイヴ趣味大全開の大ブレイク作! エレクラの女王ことミス・キティンとの“Silver Screen Shower Scene”は世のエレクラ系コンピ総ナメの超絶アンセムだニャーン!!(石田)
FELIX DA HOUSECAT 『Excursions』 Obsessive(2002)
見てみ、このイイ顔! 『Kittenz And Thee Glitz』でエレクラにドップリ首まで浸かった家猫の、エレクラ教則本のようなミックスCD! 自身のヒット“Silver Screen Shower Scene”をはじめとする家猫絡みトラックやエレクラ勢が並ぶなかにジェフ・ミルズも。(石田)
FELIX DA HOUSECAT 『A Bugged Out Mix By』 React(2003)
見てみ(略)! コチラも〈エレクラって、何かね?〉との問い(菅原文太@「北の国から」風)にバッチリ答えた模範解答のようなDJミックス! しかも2枚組ヴァージョンではエレクラのルーツ、ホンモノのニューウェイヴもミックスだニャン! (石田)
APHROHEAD 『Thee Underground Made Me Do It』 Clashbackk(2003)
かのデイヴ・クラークのリミックスで有名すぎる“In The Dark We Live”でお馴染みアフロヘッド名義での最新作は、家猫がDJピエールに師事してシカゴ・ハウスの血を受け継ぐ経歴を見せつける、ダークかつワイルド・ピッチな濃厚シカゴ・ハウス!(石田)
REMIX WORKS
上掲の各作品ももちろんですが、その多岐に渡るリミックス仕事こそが、フィリックスの名を広めたのは間違いありません。カイリー・ミノーグ、エクスプレス2、ニュー・オーダー、ブランディ、砂原良徳、ジョルジオ・モロダー、イギー・ポップ、シンタックス……と異常に手広い仕事ぶりの一部を下にご紹介しておきましょう。(狛犬)
▼フィリックスのリミックス仕事が聴ける作品。
ヨーコ・オノ“Walking On Thin Ice”(Rykodisc)
カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2004年04月28日 18:00
更新: 2004年05月13日 15:09
ソース: 『bounce』 253号(2004/4/25)
文/石田 靖博、狛犬