ハイブリッドな『ASTROMANTIC』にはこんな側面もあるよ
ここでは本文で言及しきれなかった部分を見ていきましょう。まず、アッパーでキャッチーなハウスといえば、いまの旬はジュニア・ジャックでしょうか。彼の『Trust It』では、VERBALが好きだったキュアーのロバート・スミスも歌ってます。サウンド傾向の近いアンダーウォーターものの雰囲気は、m-floの“WAY U MOVE”にも影響している模様。なお、その“WAY U MOVE”で4つ打ちになる前の部分にはレッチリとかを思わせるワビサビが溢れてます。
また、シュガーヒル・ギャング“Rapper's Delite”を引用したシングル曲“the Love Bug”に代表されるオールド・スクール風味の導入は、グランドマスター・フラッシュを一瞬引用した“Life is Beautiful”などアルバム中にも随所にありますな。他にもアルバム中にはワム!“Club Tropicana”へのオマージュ曲も含まれていたり……このように多様なフレイヴァーが違和感なく同居してm-floの音楽を形成しているのです。
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カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2004年06月17日 12:00
更新: 2004年07月01日 19:12
ソース: 『bounce』 254号(2004/5/25)
文/bounce編集部