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インタビュー

最新のポップ・アイコンが誇る、〈偽りなし〉のキャリア

 69年にUS西海岸オレンジカウンティに生まれたグウェン・ステファニーが、実兄のエリックに誘われてノー・ダウトのバッキング・ヴォーカリストとなったのは16歳のとき。当時はそんな兄の影響で、2トーンなどのUKニューウェイヴを愛聴していたという。

 だがまもなく、メイン・ヴォーカリストのジョン・スペンスが自殺。フロント・ウーマンに昇格し、以後ベーシストのトニー・カナルとの恋を育みつつ地道なライヴ活動を続けた。さらに世界的ブレイクをもたらしたセカンド・アルバム『Tragic Kingdom』の制作途中で、曲作りを担当するエリックが脱退したため、今度はリリシストも兼ねることに。

 実体験をもとに詞を綴りはじめたグウェンだが、大ヒット曲“Don't Speak”が彼女をふったトニーに捧げた曲だというのは有名な話。次のサード・アルバム『Return Of Saturn』では妙齢の女性の複雑な心中を描き、高い評価を得ている。客演でもひっぱりだこで、過去にはモービーやイヴの作品に参加している。

 一方、音楽界きってのファッション・アイコンとしても注目を浴びる彼女は、1年半前にブランド〈L.A.M.B.〉(ソロ・アルバムと同名)を設立。〈Lesportsac〉とのダブルネームのバッグ・シリーズも人気だ。そして12月には、映画デビュー作「アビエイター」が全米公開となる。監督はマーティン・スコセッシで、レオナルド・ディカプリオの相手役(女優のジーン・ハーロウ役)を演じている。ちなみに私生活では、2002年に7年の交際を経て、ブッシュのギャヴィン・ロスデールと結婚している。

▼ノー・ダウトの作品を紹介

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年11月25日 16:00

更新: 2004年12月02日 16:28

ソース: 『bounce』 260号(2004/11/25)

文/新谷 洋子