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インタビュー

TBHRが放った音の銃弾を一部ご紹介

VARIOUS ARTISTS 『ONLY FOR THE MINDSTRONG』(2001) TBH“時代は変わる”など3枚のシングルをまとめた、CDとしては初の音源集。収録されているのは音の刃がグサグサと刺さるような楽曲ばかりで、ここで予言していたように彼らは本当に時代を変えてしまった。これぞ金字塔。(大石)

THA BLUE HERB 『FRONT ACT CD』(2002) 『SELL OUR SOUL』に先駆けてリリースされた3曲入りのマキシ・シングル……だが、日本のヒップホップ界をディスった“A Sweet Little Dis”を収録し、ひとつのステップとして欠かすことのできない一枚。タイトルも意味ありげだ。(大石)

THA BLUE HERB 『SELL OUR SOUL』(2002) 何度聴いてもズシンと効く、異形の音と詩。安易な〈クラシック〉入りを拒み、圧倒的なオーラを放ち続ける傑作セカンド・アルバム。まだTBHを聴いたことのない人はまずここから門を叩き、無限の底を覗くべし。(宇都宮)

NAOHITO UCHIYAMA 『DIRECTIONS』(2002) ヒップホップに留まらないTBHRの活動を象徴する、(TBH以外での)記念すべき第1弾アーティスト。エレクトロニカ寄りのアンビエンスでリスナーの意表を突きながら、同時に優しく包み込むような傑作だ。(宇都宮)

O.N.O 『six month at outside stairs』(2003) ILL-BOSSTINOと拮抗するようにトラックメイクのセンスを深化させてきたO.N.Oが、その手腕を余すことなく見せつけたソロ作。一貫してダークだが、そこに淡い色彩を薄く敷いたような細やかな仕事ぶりが圧巻だ。(大石)

THA BLUE HERB 『未来は俺等の手の中』(2003) ブルーハーツ“未来は僕等の手の中”のカヴァーながら、タイトル以外はオリジナル。そのためトリビュート盤から外された問題の曲をシングル化したもの。ILL-BOSTINOの噛み締めるような言葉のなかにこそ、我々は未来を見い出す。(宇都宮)

SHUREN 『the FIRE my words laugh behind the mask』(2003) ラッパーでありトラックメイカー/プロデューサー、そして楽器演奏もこなす彼のヒップホップは、ジャジーな仮面の下に潜む狂気が喉元へとズブリ。2003年の話題をかっさらった一枚だ。(宇都宮)

HERBEST MOON 『Dubthing We Realized』(2004) ILL-BOSSTINOの別ユニット=HERBEST MOONが奏でる世界観は、最新コンピ収録の“智慧の輪”をアルバム一枚で描ききったような生命と宇宙の神秘の物語。言葉よりも饒舌なハウス・ミュージックのマジックが充溢。(宇都宮)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年02月10日 17:00

更新: 2005年02月24日 19:26

ソース: 『bounce』 261号(2004/12/25)

文/宇都宮 健太、大石 始

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