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インタビュー

THA BLUE HERB RECORDINGS

北の猛者たちが集結したTHA BLUE HERB主宰レーベルが、全曲新録からなるコンピをドロップ。未来は彼らの手のなかにある!!


 2001年1月にスタートしたTHA BLUE HERB RECORDINGS(以下TBHR)は、THA BLUE HERB(以下TBH)が地元・札幌で出会った仲間たちとタッグを組む形でこれまでに10枚のCDと多くのアナログ・シングルをリリースしてきた。設立3年目を迎える2005年1月にリリースされるレーベル・コンピ『ONLY FOR THE MIND STONE LONG』は、彼らがTBHRという地平の上でいかに闘い、いかに共闘してきたかを記した全曲新曲からなる一枚だ。細やかな電子音のグラデーションを描くNAOHITO UCHIYAMA、まるでキャプテン・ビーフハートのようなやさぐれたブルース臭をラップで表現するSHUREN THE FIRE、HERBEST MOONにも通じる振れ幅の広いフロア・ミュージックをクリエイトするJUN-GOLD、加えてTBHやO.N.O、HERBEST MOONによる気合い漲る新曲も収録(それぞれに新機軸を開拓した凄まじい仕上がりだ)。今作についてILL-BOSSTINOは「〈新たに始める〉にはなにかを〈終わらせなくてはならない〉」としているが、事実TBHRにしてもTBHにしても集大成的作品であるこのコンピをもって、TBHは1年間の表立った活動の休止を宣言。同じく、SHUREN THE FIRE、NAOHITO UCHIYAMAもセカンド・アルバムの制作に入るという。ということで、ゴツゴツとしたイビツなクレイジー・ダイアモンド(たち)が黒光りする今作を聴きながら、彼らの輝かしきネクスト・ステップを待っていよう。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年02月10日 17:00

更新: 2005年02月24日 19:26

ソース: 『bounce』 261号(2004/12/25)

文/大石 始

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