〈Deep Space〉へ誘う6枚の入り口
『Deep Space, NYC Mixed By Francois K』 Deep Space Media/Wave(2005)
〈Body & Soul〉終了後、実験性を深めていったフランソワKの同名パーティー発ミックスCDは、スカタライツからチキン・リップスまで網羅した特大ダブ祭り! 冒頭を飾るのがビート・ファーマシーの“New Dawn”。(原田)
RHYTHM & SOUND 『W/The Artists』 Burial Mix(2003)
ベルリンのダブ・マニア、レネ&DJピートによるユニット。インストゥルメンタル盤と同時リリースされた本作ではティキマン他のMC陣を迎え、装飾を徹底的に排除したリズム&ベースに煙たいヴォーカルを漂わせている。(原田)
FELA AND AFRICA 『70 Zombie』 Barclay(1977)
アフロビートの帝王、フェラ・クティの代表作(のひとつ)。軽快で粘り強いドス黒さが忍び寄ってくるような長尺の表題曲が凄い。ブレンドンが本作をシゲルに聴かせたことで現在のビート・ファーマシーのスタイルが定まっていったとか。(出嶌)
MAURIZIO 『M-Series』 Maurizio(1997)
ベーシック・チャンネルの首謀者として暗躍するモーリッツィオによるミニマル・テクノ盤。フランソワもかつて自身のミックスCDで取り上げた“M4.”など、テクノ~ハウス・ファンに長年親しまれている深遠盤です。(原田)
『Deep & Sexy 3』 Wave(2004)
スムースさが信条の定番ミックス第3弾なれど、“Awakening(Needs Remix)”“Forward(FK Dub)”など風向きはテック&ダビー。なお、シリーズ〈Vol.2〉にはブレンドンの別ユニット=アルファ・モーティヴの“Better Day”も収録されていた。(出嶌)
THE ORB 『The Orb's Adventures Beyond The Ultraworld』 Island(1991)
ブレンドンがマンチェ周辺のロックを通過して体験した、アレックス・パターソン率いるオーブ。“Perpetual Dawn”が極上の〈ダブmeetsハウス〉だったり、本作はダンスとアンビエンスの結び付きにかなり意識的。(原田)
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カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2005年04月14日 12:00
更新: 2005年04月14日 18:56
ソース: 『bounce』 263号(2005/3/25)
文/出嶌 孝次、リョウ 原田