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インタビュー

個性豊かなメンバーが語ってくれたそれぞれのルーツ!


DANTE GIZZI
  バンドのリーダーであり、当然のごとくマイクを握るのはダンテ・ギッツィー。エキゾチックな浅黒い肌と口髭、さらにハイトーン・ヴォイスでクネクネとセクシーに歌い踊る……って、もしかしてプリンスを意識している!? なんてわざとらしく驚いてみせなくても、ハイ、しています。ダンテいわく「プリンスの『Purple Rain』を聴いてミュージシャンを志したんだ。リリースされた時、僕はまだ子供だったけど、完全にノックアウトされたよ。こんな音楽はそれまで聴いたことがなかった。どの曲もメロディーが素晴らしくて粒揃いだし、隅から隅まで傑作だ。その後もこんな作品には出会っていないな」。つまり〈殿下〉あっての〈大統領〉というわけ。


DAWN ZHU
  いつも無表情にドラムを叩き、長い髪がふわりと揺れる。ルーシー・リューを思わせる美貌の持ち主、ドーン・ツーがドラムを始めたきっかけは、フー・ファイターズの『The Colour And The Shape』に収録された“Hey Johnny Park”だったとか。また、スマッシング・パンプキンズからも影響を受けたという彼女は、ほかにも「ビースティ・ボーイズやプロディジーはとても強力なエレクトロ・ビーツを持っていて、その素晴らしいリズムを私なりの方法で真似たいと思ってる。エル・プレジデンテはファンキーな側面を持っているけど、私のロックからの影響がソリッドでフレッシュなサウンドをバンドにもたらしていると思うわ」とのこと。なんて男前な〈アジアン・ビューティー〉!


THOMAS McNEICE
  ドレッド・ヘアをたなびかせて寡黙にベースを弾くトーマス・マックニース。そんなクールなトーマスの最近のお気に入りは、「デス・フロム・アバヴ1979の『You're A Woman & I'm A Machine』だな。フルバンドみたいに聴こえるのに実はベースとドラムだけっていう事実にヤラれたよ。それでもってほかの誰にもできないオリジナルな音楽をやれてるし、いつもベースをプレイしたくなる気持ちにさせられるよ」。ちなみに最大のアイドルはマイケル・ジャクソンで、理由は「唯一お袋といっしょに踊れる」から。エル・プレジデンテでも踊ればいいのに。


JOHNNY McGLYNN
  眉毛の濃さが男意気をアピールしているジョニー・マックグリン。そのグラマラスなギター・プレイの手本となっているのはクイーンらしく、「なかでも『A Night At The Opera』が大好きなんだけど、フレディ・マーキュリーの質の高いいかがわしさとショウマンシップ、そしてそのオペラ・スタイルは唯一無二だ。このバンドの持っていたエネルギーはほかと比べようがない。俺が演奏する時は、それを表現しようと思っているんだ」。めざせ! グラスゴーのひとりクイーン!!


LAURA MARKS
 まるでアイドルみたいに整った顔立ちのローラ・マークス。長い指で鍵盤を操り、時には物憂げな眼差しで歌も歌う。男性ファンはドーンかローラかで悩むところですな。彼女自身は、どちらかといえば同性のアーティストをリスペクトしているようで、「ビョークは彼女の存在、スタイル、音楽のすべてに影響を受けたわ。それからケイト・ブッシュ! 彼女は絶対的に凄い。声域は物凄いし、鋭くて個性的な声を持っているし、その音楽は時を超越してるわ。自分の声にユニークさを持たせるという意味で、彼女からは凄くインスピレーションを受けたの。『Hounds Of Love』がフェイヴァリットよ」。自分のスタイルをしっかり持った姿勢の良さも彼女の魅力

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年03月02日 13:00

更新: 2006年03月16日 23:19

ソース: 『bounce』 273号(2006/2/25)

文/村尾 泰郎

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