インタビュー

さまざまなアーティストたちに愛されてきた歌声の交友録

 思えば畠山美由紀ほど数多くのラヴレターを手渡され、そのひとつひとつに真摯に応えてきたシンガーも珍しい。まず、彼女がシンガーとしてのキャリアをスタートさせるキッカケになったのがSoul Bossa Trioへの参加。特に96年には彼らのヨーロッパ・ツアーに同行するなど、当時の密月ぶりが窺える。2002年にはPort Of Notesとして松任谷由実のデビュー30周年を記念したトリビュート・アルバム『Queen's Fellows』に参加し、ユーミンとの縁はハナレグミ、キリンジの堀込泰行とのシングル“真冬物語”としてさらに深まることに。また、同曲をプロデュースした冨田恵一のプロジェクト=冨田ラボのファースト・アルバム『Shipbuilding』にも参加、極上のポップ空間に華を添えた。2004年には〈モテる女〉の先達であるSandiiの『Sandii's Lemrian Heart』に客演し、ボッサ・アレンジの〈ランバダ〉をしっとりとデュエット。超絶フラメンコ・ギタリスト、沖仁の最新作には〈畠山の歌声にインスパイアされてできた〉という“Will I ever see your face again”が彼女のために用意され、『リフレクション』の“水彩画”では逆に沖が参加。最後に日本が誇る女性シンガーが集結したビートルズのカヴァー集『Apple of her eye りんごの子守唄』ではトップバッターに指名され、“Here Comes The Sun”を瑞々しい歌声で披露しています。

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カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年04月06日 14:00

更新: 2006年04月06日 21:39

ソース: 『bounce』 274号(2006/3/25)

文/bounce編集部

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