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インタビュー

真心ブラザーズ

活動再開後初のフル・アルバムで、第2期真心が本格始動!!


 昨年夏、3年半ぶりに活動を再開した真心ブラザーズが、このたび10枚目となるオリジナル・アルバム『FINE』を完成させた。

「『KING OF ROCK』のときも手応えはあったけど、あのときは勢いに任せてたところがあったから(笑)。今回のアルバムで、やっと自分たちがやりたいことを自然に出せました」(桜井秀俊)。

「間違いなく、今が体力気力ともに脂が乗ってる時期だと思うね」(YO-KING)。

 YO-KING流のザクッと力強いロックから、桜井流の洗練されたシティー・ソウルまで、ヴァラエティー豊かなサウンドを絶妙のバランス感覚でまとめ上げる真心マナーには、今作で、よりいっそう磨きがかかった感がある。とはいえ〈円熟〉という言葉が今の彼らに当てはまるかといえば、答えは〈さにあらず〉だ。

「もうじき40代なんですけど、理想的な40代の過ごし方はモテること(笑)。なんか薄っぺらく聞こえちゃうかもしれませんけど……」(桜井)。

「それって大事なことでしょ。そこから降りた時点で、ルックスも音もズレていくんじゃない?」(YO-KING)。

 ちなみに、ふたりが今、もっとも注目する人物とは?

「津川雅彦さん(笑)。すれ違いざまに女性を虜にしちゃう感じとか、めざしたいですね」(桜井)。

「俺も、津川さんはキーマンだと思う。できることなら真心のメンバーに入ってほしいね」(YO-KING)。

 音楽への変わることのない柔軟な姿勢と、キャリアを積み重ねるごとに増していく津川ライクなフェロモン──真心のこれからは、これまで以上にとんでもなくオモシロイことになっていくのかもしれない。

「〈新人類〉って言われてた俺たちの世代が今後いったい、どんな40代になっていくのか? その答えも、このアルバムにはちゃんと隠されてるワケですよ」(YO-KING)。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年05月04日 18:00

更新: 2006年05月04日 19:06

ソース: 『bounce』 275号(2006/4/25)

文/望月 哲