インタビュー

大ブレイク中のアヴェンジド・セヴンフォールドって何者なんだ

 パンク系のレーベル、ホープレス出身の新世代メタル・バンド=アヴェンジド・セヴンフォールドが、メジャーからの初リリースとなるニュー・アルバム『City Of Evil』で待望の日本デビューを果たした。ツイン・リード&ギター・ソロ全開の今作に全米のギャルたちが熱狂していると聞いた時には驚いたが、アルバム全体をよくよく聴いてみると彼らが単に80年代メタルの焼き直しではないことがわかる。彼らは〈ガンズ&ローゼズの再来〉とも言われているが、その理由はアルバム全編に漲る尋常でないテンションとキャッチーなメロディー、そして何と言っても疾走するリズム隊がロックンロール本来の〈デカダンな香り〉を放っているからではないだろうか。それこそシーンを動かしていた全盛期のガンズに匹敵するものだ。ハード・ロック/メタル・ファンはもちろん、すべてのロック・リスナーを巻き込む無尽蔵のエネルギーを持った彼らが、2000年代後半のロック・シーンを制するのは間違いない。

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掲載: 2006年07月13日 23:00

ソース: 『bounce』 277号(2006/6/25)

文/粟野 竜二