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インタビュー

Bugz In The Attic(2)

MATT LORD
サイ・ロードというクレジットでも知られ、別名義にはダズ・アイ・キューとのエンバシーがある。フィル・アッシャーやジャイルズ・ピーターソンのミックスCDなど、エンジニアとして多くの作品に関わる傍ら、エージェントKやシルエット・ブラウンなどカイディ作品にも参加。『Back In The Dog House』ではドラムやプログラミング、ベースなどを担当。流麗にハートを掴まれるオープニング・イントロはカイディとマットによるものだ。

LEGENDS OF THE UNDERGROUND 『Original Soundtrack』 Kindred Spirits(2005)
セイジとマーク・ド・クライヴロー、ドム、ベンベ・セグエの4人がデトロイティッシュなモードに易々とトライした超コズミックな名作!

PAUL "SEIJI" DOLBY
4ヒーローのディーゴとマーク・マックらによるレーベル=リインフォーストでまず脚光を浴びたブリティッシュ・ジャパニーズ。チェロを学んだ幼少期の後、ハウスに興味を持ち、マーク・フォース(Gフォース)との出会いを経てドラムンベースを志向。Gフォース&セイジ、セイジ単独、マーク・マックとのプロシージャー769といった名義でリインフォーストやルッキング・グッドに作品を残す。その後、ブロークン・ビーツを中心に音楽性を拡張。リミックス・アルバム『Remixes』で聴けるオペークやディスオリエント、ホームクッキンなど、やはり名義は多い(マーク・ド・クライヴローとはトンカツなる日系ユニットも)。卓越したコード進行やエレクトロニックの加減など緻密で多面的なスタイルのプロダクションが魅力で、真摯な姿勢が音に表れている。新作では鍵盤やプログラミングを担当。


G-FORCE & SEIJI 『Just Another Number』 Reinforced(1999)
人気の“Sex In Space”やベンベの歌が素晴らしい“Clear Vision”などを詰め込んだ大傑作。ドラムンベースに秘められた可能性を4ヒーローなどとは違う形で証明した意義はデカい。


AGENT K 『Feed The Cat』 Laws Of Motion(2002)
精緻なプロダクションをソウルフルなムードに包んで聴かせる未来派野郎なジャズ作品。カーリーン・アンダーソンの歌う“Ride Away Get Away”が白眉。

KAIDI TATHAM
ウェスト・ロンドン内外から引く手数多の人気キーボーディストであり、プロデューサー。『Back In The Dog House』では他にパーカッション、ヴォーカルも担当。ライヴ・バンド形態でも活動するニンジャ・チューンのハーバライザーには初期から準メンバーとして参加。たくさんの名義や客演作で、ジャズ、ファンク、ソウルをルーツとする成熟したキーボード・プロダクションが聴ける。エージェントK名義でのソロ作『Feed The Cat』、オリン+アレックスとのネオン・フュージョン、ディーゴ+ダズとのDKD、ディーゴとのシルエット・ブラウンといったプロジェクトのアルバムがチェックしやすい。

MARK FORCE
『Back In The Dog House』ではベースも担当するマーク・リプカは、ヒップホップに夢中になった後にレイヴを経験。アシッド・ハウスからドラムンベースへと行き着く。Gフォース&セイジとして99年に放った『Just Another Number』でもドラムンベース以上のヴァーサタイルな魅力があった。オリン+カイディとのアフロ・フォース、カイディとのブラカイといった名義もある。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年08月03日 21:00

更新: 2006年08月04日 12:24

ソース: 『bounce』 278号(2006/7/25)

文/栗原 聰

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