インタビュー

それぞれの〈美しい目覚め〉

 前作『Stacie Orrico』の日本盤リリースに際して来日したステイシーちゃんは「クリスティーナ・アギレラの歌唱力には憧れるけど、肌の露出は真似できないわ!」なんて話してたのに……今回は写真をご覧のとおり。どうやら、大人の女としての〈Beautiful Awakening〉を迎えてしまったようですね。件のアギレラも当初の健康ギャル路線からいきなりエロ方面に振り切れた感じでビックリでしたが、品行方正なイメージを守ってきた女子シンガーのイメチェンが騒がれるのは昔からの習わし。もう知らない人もいそうですが、カイリーもマライアもブリトニーも、あのジェシカ・シンプソン(新作間近!)だって昔はセクシー路線じゃなかったんです。ましてやステイシーはCCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック)の文脈から登場してきたわけでさまざまな葛藤もあったはず。同様に世俗化が進むゴスペルでは、どんどん現行R&B寄りの音にシフトしているキエラ・キキ・シェアードや、ポップなサウンドで人気のミッシェル・ボニラなどの今後も気になるところです。なお、クラシック界では〈天使の歌声〉も今は昔のシャルロット・チャーチさんがポップ・シンガーに転向、爆エロ路線で世を騒がせました。目覚めすぎも危険?

 

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掲載: 2006年09月21日 13:00

更新: 2006年09月21日 20:29

ソース: 『bounce』 279号(2006/8/25)

文/轟 ひろみ

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