〈エン〉あって『ENTER』に参加した、ノーボーダーな面々を紹介!
●THE PHARCYDE:
92年作『Bizarre Ride II The Pharcyde』(Delicious Vinyl)でデビューを飾ったLAのヒップホップ・グループ。チルなものからダンス・トラックまで、楽曲の多彩さも手伝って幅広い層から支持を受ける。「“KEEP ON”は、〈KENTARO、ファーサイド、Break Wall、共に壁を壊していこうぜ〉って感じ。彼らもクロスオーヴァーな活動をしてるんで、凄いイイ曲になった」。
●SPANK ROCK:
2006年作『Yoyoyoyoyo』(Big Dada)で、みんなの腰を砕けさせたパーティー集団。『ENTER』では先行カット“Free”を含む2曲で参加。「レコーディングの時に〈ウォッカが飲みたい〉って言い出して、買いに行きましたよ(笑)。ちなみに、“SPACE JUNGLE”には4人とも参加してくれて、彼らいわく〈4人が1曲に参加するのは初めてだから貴重だぜ〉って。1人はトラックメイカーなんだけどラップもしてたり……自由な感じでおもしろかったですね」。
●NEW FLESH:
UKヒップホップ界のヴェテラン。ダブ・ステップを採り入れた2006年作『Universally Dirty』(Big Dada)も記憶に新しいところ。「コールドカットとかとバスでツアーを回ったことがあるんだけど、俺のベッドの下がニュー・フレッシュだったんです。で、参加してもらったんですよ。この“RAINYDAY”はイメージとしては梅雨。人のなかでもあるじゃないですか!? たまに落ち込んだりとか。トラックを作ってる時は雨が降っていて、俺もやる気がなかったんです(笑)。ロンドンも雨多いし、〈あ、リンクしちゃった〉って感じでした」。
●LITTLE TEMPO:
結成14年目を迎えた日本屈指のダブ・バンド。2006年のライヴ盤『LITTLE TEMPO LIVE&DIRECT 1369』(ビクター)では、KENTAROとのセッションも収録。「“HANDMADE GIFT”は、彼らから楽器の音をもらって、それを俺がスクラッチして作りました」。
●HIFANA:
サンプラーを叩いてビートを作り、そこにスクラッチやジャグリングを重ねていくパフォーマンスで人気の2人組。2003年作『FRESH PUSH BREAKIN’』(W+K東京LAB)や自身のイヴェントにKENTAROを招くなど、かねてから親交が深いようで、「数年前から仲イイし、音楽性も気も合うし、家も近所だし。当然やろうよと」。
●FAT JON:
2006年作『Kommunicater』(Rapstar)でもさまざまな要素を採り込んで異次元空間を構築していた、ファイヴ・ディーズのプロデューサー/MC。「2000年ぐらいに彼が仙台に来た時、俺が前座やったんです。やっといっしょにできたって感じです」。
●Hunger:
仙台のヒップホップ・トリオ、GAGLEのMC。最新作『BIG BANG THEORY』(コロムビア)もロング・ヒットを記録中。『ENTER』ではエンディング曲に参加し、独特のコロコロとした変則フロウを披露している。「Hungerさんの参加も〈当然!〉って感じ。お互いに1月生まれだったんで、冬の仙台をイメージして“HATSUYUME”を作りました」。