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インタビュー

HUSKING BEE & FINE LINES(3)

〈ハスキン以後〉も活発に活動してきたメンバーたちの先陣を切って、FINE LINESが蜂の巣を増築した!!


  トリビュート盤にも参加しているFINE LINESは、元HUSKING BEEの平林一哉(ヴォーカル/ギター)、工藤哲也(ベース)、そして元SHORT CIRCUITの黒澤譲治(ギター)、SLIME BALLの片山豊(ドラムス)によって結成された新バンドだ。

「もともと僕と黒澤のアコースティック・デュオとして始まって、リズム隊が加入してバンド・サウンドになっていったんです」と語る平林(以下同)。ライヴ活動やインディーでのシングル発表を経て完成したファースト・アルバム『substratosphere』は、アグレッシヴな“Unbounded”や、USロック風味の広がりのあるミディアム・チューンの“I Don't Say The Words”など、振り幅の広い楽曲が詰まった一枚だ。ハスキン時代から評価されていた平林のメロディーセンス、ヴォーカリゼーションにはさらに磨きが掛かり、〈元ハスキン〉や〈エモ〉という枠に収まらない、彼らならではのサウンドを聴かせてくれる。

「曲ごとに、強い芯を持たせたいんです。それさえあれば、いろんなタイプの曲があっても良いと思うし。ひとつひとつの曲に気持ちを込めて作ることを大事にしてるんです」という言葉からも、ハスキン時代とは違う彼のバンド・リーダーとしての思いが伝わってくる。では、彼の言う〈強い芯〉とは何を指すのだろうか。

「自分が担ういちばん大事なものは、メロディー、声の表情、そしてやっぱり歌ですね。歌詞にしても、聴いてくれてる人に伝わらないと意味がないし」――そこからメンバー4人が一体となってアレンジをし、楽曲をより強いものにしていく。本作には、そんな彼らの強い気持ちが込められているのだ。では、FINE LINESのめざす先とは?

「僕らは〈聴いてくれる人たちといっしょに進んでいきたい〉と思ってるんです。ライヴでお客さんの笑ってる顔とかを見ると〈やってて良かった〉って思うし、モチベーションも上がるんですよ。そこは大事にしたいですね」。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年04月12日 16:00

更新: 2007年04月12日 17:20

ソース: 『bounce』 285号(2007/3/25)

文/土屋 恵介

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