スピリチュアル・ジャズのスピリットを伝えるアルバムたち その1
いま一度おさらいを。アフリカン・アメリカンとしてのアイデンティティーを黒人の音楽であるジャズにおいて表現した音楽家たちのいにしえの音盤。たとえばジョン・コルトレーンやファラオ・サンダースなどのアフロセントリックで観念性の高いジャズ、それが90年代のクラブ・ジャズ・シーンで注目されはじめ、やがてスピリチュアル・ジャズという呼称が付けられることとなる。その枠にはコズミックでフリーフォームなジャズを量産したサン・ラーなども加えられ、〈自由と解放の意志〉が高い(という手触りのする)ジャズがいまのムードに合うとして掘り起こされていったのだ。さてここでは、ビルド・アン・アークと同じくいまの時代のスピリチュアル・ジャズを鳴らしている盤、ならびにスピリチュアル・ジャズにインスパイアされた音が入った盤を紹介しよう。
(桑原)
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カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2007年10月04日 16:00
更新: 2007年10月04日 18:18
ソース: 『bounce』 291号(2007/9/25)
文/牛島 絢也、桑原 シロー