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インタビュー

スピリチュアル・ジャズのスピリットを伝えるアルバムたち その2


VARIOUS ARTISTS 『2000 Black Presents The Good Good』 2000 Black(2000)
先進的黒人音楽通信盤として重宝されたディーゴ主宰のレーベル・コンピ第1弾。本作収録の4ヒーローによるジョン・コルトレーン“Naima”のカヴァーはクラブ・ジャズ・シーンのアンセム。
(桑原)


THE DETROIT EXPERIMENT 『The Detroit Experiment』 Planet-E/Ropeadope(2003)
カール・クレイグを中心としたユニットの企画盤。デトロイト・ジャズ界の大物、マーカス・ベルグレイヴやジュリ・アレンなどを集めて、ルーツの洗い直しセッションを実行している。
(桑原)

THE CINEMATIC ORCHESTRA 『Man With A Movie Camera』 Ninja Tune(2003)
日本での人気を決定付けたアート・アンサンブル・オブ・シカゴ“Theme De Yo Yo”のカヴァーを収めたライヴ盤。均衡と破綻を繰り返すブラス隊と黒いベースに酩酊必至。
(牛島)

VARIOUS ARTISTS 『Sun Ra Dedication - The Myth Lives On』 Kindred Spirits(2003)
サン・ラーはフューチャー・ジャズの父だ。その事実をアピールするべく制作されたキンドレッド・スピリッツ発の名コンピ。ビルド・アン・アークやセオ・パリッシュによるコズミック・ジャズ論集。
(桑原)

ALICE COLTRANE 『Translinear Light』 Impulse(2004)
ジョン・コルトレーンの元妻が息子ラヴィと作った本作は、彼女の遺作となった(今年1月に死去)。ジョンへの追憶を表した演奏に漂う神秘的な調べは、スピリチュアル・ジャズの母と呼ばれる所以を証明する。
(桑原)

AS ONE 『Out Of The Darkness』 Ubiquity(2004)
大のサン・ラー好きでもあるカーク・ディジョージオによる21世紀ソウル・プロジェクトの2作目。ポール・ランドルフをヴォーカルに迎えたウェルドン・アーヴィン“I Love You”のアーバンな再構築が白眉か。
(牛島)

SLEEP WALKER 『THE VOYAGE』 Village Again(2006)
和製スピリチュアル・ジャズ・バンドの代表格と言えばやっぱり彼らだ。中村雅人とゲストのファラオ・サンダースのサックスが交互に咆哮するソロ交歓を経て、スケールの大きなテーマで大団円を迎える表題曲の迫力といったら!
(牛島)

SPECIAL OTHERS 『Good morning』 ビクター(2006)
ビルド・アン・アーク版で知ったというサン・ラー“Door Of The Cosmos”のカヴァーを収録。メランコリックなテーマのミニマルな反復というスピリチュアル・ジャズ曲の特徴が、バンドの音世界と見事に共振している。
(牛島)

YESTERDAYS NEW QUINTET 『Yesterdays Universe』 Stones Throw(2007)
YNQ全10組のプロジェクトが集った多重人格盤。なかでもイエスタデイズ・ユニヴァーサル・オールスターズ“Vibes From The Tribes Suite(For Phil)”は原曲と趣を異にした乾いた音世界に痺れる。
(牛島)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年10月04日 16:00

更新: 2007年10月04日 18:18

ソース: 『bounce』 291号(2007/9/25)

文/牛島 絢也、桑原 シロー

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