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インタビュー

多彩なリミックス・ワークをおさらいしよう!

 2004年に手掛けたシザー・シスターズ“Take Your Mama Out”のリミックスが話題を呼び、一躍売れっ子リミキサーとなったホット・チップ。もしかすると、外仕事を通じて彼らの名前を知った人も多いんじゃない? だって右で紹介しているメンツの他に、羅列になるけど……ゴー!チーム、プランB、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ、トレイシー・ソーン、!!!、クラフトワークなど、依頼主は大物ばかりなわけだしね。一方でオーディオンやエロール・アルカン、DFAなどにお願いした自曲のリミックスが、多くのミックスCDで使用されまくっていたりも。彼らが幅広い層から愛される理由のひとつに、リミックスをフル活用していることが挙げられるかもしれないね!
▼ミックスCDを紹介。

ARCHITECTURE IN HELSINKI 『We Died, They Remixied』 Moshi Moshi 
元レーベル・メイトのデビュー作『Fingers Crossed』(2003年)のリミックス盤にて、代表曲“Do The Whirlwind”をお得意のカラフルなディスコ・ロックに調理。比較的直球のホット・チップ節が楽しめます!

BADLY DRAWN BOY 『Born In The U.K.』 EMI UK/EMI Music Japan(2006)
意外な組み合わせにも思えるが、日本盤で聴ける“Nothing's Gonna Change Your Mind”のリミックスを担当。生楽器の鳴りを大事にしたオーケストラル・ポップな出来映えに、ホット・チップの新たな引き出しを発見!

CSS 『Cansei De Ser Sexy -Deluxe Edition』 KSR 
ファンキーなディスコ・パンク曲“Let's Make Love And Listen To Death From Above”が、夢見心地のエレクトロ・ハウスになるなんて! ラヴフォックスの歌を前面に押し出しつつ、曲のトーンを180度変えてしまう手腕は流石ね!

AMY WINEHOUSE 『Back To Black -Deluxe Edition』 Island/ユニバーサル(2007)
レトロな大ヒット曲“Rehab”を、まさかの脱力系ズンドコ・エレクトロ・ポップ仕様に! 〈I'd Rather Be~〉をしつこいくらいにリフレインさせるなんて、激女から〈No No No~〉って叱られなかった!?

THE RUMBLE STRIPS 『Girls And Weather』 Fallout/Island/ユニバーサル(2007)
ノーザン・ソウル愛が滲み出た“Girls And Boys In Love”では、〈タッタカタ~〉なフレーズをピアノでループさせて、ちょっぴりネオアコチックに再構築! 日本盤でしか聴けないよ!!

GORILLAZ 『D-Sides』 Parlophone(2007)
硬質なベース音とホワイト・ノイズが効いたネナ・チェリー参加のダークな一曲“Kids With Guns”が、浮遊感たっぷりのメランコリックなディスコ・ポップ仕立てに大変身。過剰にエコーをかけたネナのヴォーカル・パートも官能的でグッド!

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年02月21日 18:00

ソース: 『bounce』 295号(2008/1/25)

文/山西 絵美

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