サ上とロ吉が広げてきたともだちのWA!
STERUSS 『白い三日月』 ZZ PROUCTION(2005)
ZZ PRODUCTIONとして活動を共にし、馴染みの深さは言わずもがなの2MC+1DJ。この2作目に収録されたサ上客演曲“マイク中毒pt.2”はさんピン世代を聴いて育ったリスナーのアンセム的クラシック。
Romancrew 『THE BEGINNING』 Aer-born(2007)
将絢が『WONDER WHEEL』にも参加したRomancrew初のフル・アルバムでは、サ上が“Gold Finger”に登場。洗練されたムードの曲を掻き乱すバタ臭いラップで、SHINGO☆西成と華を添えた。
ZEN-LA-ROC 『ZEN-LA-ROCK』 ALL NUDE INC./HIGH CONTRAST/ヴィヴィド(2007)
ここでは長尺の9人マイクリレーによる“La Zenzen Samba”のドンチャン騒ぎに、SD JUNKSTAの面々や鎮座DOPENESSらと共にサ上も参加している。この手の曲はお手のものか。
KEN THE 390 『MORE LIFE』 Da.Me.Records(2007)
渋谷・FAMILYのレギュラー・イヴェント〈ONE〉などで現場を共にする彼の3作目では、サ上が“ラップ!!”に登場。いつにも増してテンションが高く、ツバ飛ばすラップで賑やかに脇を固めた。
Eccy 『Floating Like Incense』 SLYE(2007)
叙情派トラックメイカーの初作では“ユウフク”にサ上が参加。満ち足りた生活のありがたさを噛み締める内容に、亡きレスラー、ブルーザー・ブロディの名を読み込むところがボンクラの面目躍如(?)。
やけのはら 『ExT Recordings 1st ANNIVERSARY MASTER MIX』 ExT(2007)
『ドリーム』で“横浜・藤沢酒呑みラップ”のハチャメチャぶりを演出していたやけのはら。ジャンルをものともしないDJスタイルは、サ上とロ吉のスタンスと根を同じくするものだろう。
RSP 『感謝』 ソニー(2008)
ダンス・ポップ・ユニットによるセカンド・シングル収録の“恋と友情”にどういう縁からかサ上が客演。友達の横恋慕に肘鉄食らわす女の歌に、あっけらかんと〈二股どっちもアリ〉を宣言するサ上の図。
K-MOON 『MOON X』 C-L-C(2008)
INCREDIBLE BEATBOX BANDやCOE-LA-CANTHで活動する彼は、『ドリーム』で“Let's Go 遊ぼうZe”のトラックを制作。90年代直系のトラックメイクはサ上とロ吉の甘酸っぱいヒップホップの思い出と重なる?
TARO SOUL 『BIG SOUL』 キューン(2008)
ダメレコ~幅広い客演を経てメジャー進出した彼は多くの現場で活動を共にし、『ドリーム』収録の“LOVE SONG”に客演。からっと明るい彼のスタイルは、したたかさの裏に2人が持つ真っ直ぐさと響き合う。
BUZZER BEATS 『JUST THE BEGINNING』 Peninsula/PICTUS(2008)
上で紹介したTARO SOUL参加曲でビートを提供していたのがブザビ。この初のアルバムでは“クレイジーラブ”にサ上とロ吉が揃って登場し、剥けかけた時代の苦くてこっ恥ずかしい恋物語をラップ化している。
EVISBEATS 『AMIDA』 AMIDA STUDIO(2008)
『ドリーム』で“おかしな話”の音を手掛けたのが、KREVAらメジャー勢からアングラ勢まで幅広いトラック提供でもお馴染みの彼。ユーモアこぼれ落ちる作風をたびたび見せてきた人だけに、サ上とロ吉とのマッチングの良さも当然だ。
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カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2009年02月12日 13:00
更新: 2009年02月12日 18:06
ソース: 『bounce』 306号(2008/12/25)
文/一ノ木 裕之