インタビュー

80kidz

キッズ・アー・オールライト!!! 彗星のように現れてシーンのモードを塗り替えた、恐るべき子供たちが待望のアルバムを完成させた。闇の向こうの素顔に迫ったぞ!!!


  FMシンセとドラムマシーンを轟音で鳴らし、ロック的なダイナミズムを纏って世界各地に爆発的なブームを引き起こした〈エレクトロ〉サウンド。エレクトロクラッシュ~フレンチ・エレクトロ勢の台頭を経て各国のヤング・ジェネレーションが次々とそのルールを更新してきたが、ついに日本の大本命たる3人組、80kidzがフル・アルバム『THIS IS MY SHIT』を完成させた。結成は2006年、わずか2年半の間にメロディック・ディストーション・エレクトロ曲“Disdrive”を国内外でヒットさせ、ジャスティスやボーイズ・ノイズら、名だたる海外の強豪と共演を経験。圧倒的なスピード感で駆け抜けてきた覆面キッズたち、その正体は一体何者なのか?

「中学の頃からUKロックを聴いたりとか、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンやニルヴァーナ、国内ならBOOWYに触れながらギターを弾いたりしてて。高校の頃は、当時流行っていたメロコアのカヴァーやオリジナルを演ってました。で、大学で東京に出てきた頃にレディオヘッドの『Kid A』が出て、エイフェックス・ツインやエレクトロニカ、打ち込みの音楽が気になりはじめて……」(Ali&)。

「京都でデザイン系の大学に通ってた頃、SECOND ROYALのイヴェントに遊びに行ってVJをさせてもらったりして。その流れでSECOND ROYALのDJを聴いていて、ブラック・ストロボみたいなダークな音が出た頃は〈お客さんは引いてるんだけど、暗くてカッコいい〉みたいな感じだったんですけど(笑)。その後ジャスティスのようなメジャー感のある音が出てきて。そのときぐらいから(DJをやりたくて)レコードをガンガン買ってましたね」(JUN)。

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掲載: 2009年05月07日 16:00

更新: 2009年05月07日 17:27

ソース: 『bounce』 309号(2009/4/25)

文/リョウ 原田