インタビュー

〈アイドル〉たちのその後…… (その2)

ELLIOTT YAMIN
『Fight For Love』
 Hickory(2009)
クリス・ドートリーと同じ第5シーズンで3位だった彼だが、妙に露出が多かったため、日本では逆に〈アメアイ〉の人と思われてないかも? この2作目では引き続きスターゲイトに参加を仰いだほか、ジョンテイ・オースティン作の表題曲が光る。

PARIS BENNETT
『Princess P』
 306/TVT(2007)
17歳で出演した第5シーズンで5位だったパリスは、アン・ネスビーの孫でジャメイシアの娘。エンジェルズのカヴァーも披露した本作では、J・アイザックやエディFらと組んでそのポテンシャルを爆発させている。2008年に出産したこともあって次作は延期中……。

KELLIE PICKLER
『Kellie Pickler』
 19/BNA(2008)
アクの強い実力者揃いだった第5シーズンにおいて、意外な伏兵となったのが彼女。番組での田舎娘キャラを活かし、親しみやすいポップ・カントリー路線で大当たりを連発中なのだ。この2作目からはテイラー・スウィフトと共作した“Best Days Of Your Life”がヒット!

BLAKE LEWIS
『Audio Day Dream』
 19/Arista(2007)
第6シーズンの最終回でジョーダンに破れたブレイクはビートボクサーにしてさまざまな楽器も操る多才な人。ライアン・テダーを中心にランナウェイズ、サム&スラッゴ、BTが援護した本作は、どことなく〈ひとりイン・シンク〉状態か? 現在はトミー・ボーイと契約。

MELINDA DOOLITTLE
『Coming Back To You』
 Hi Fi(2009)
第6シーズンで3位だったテネシー娘のデビュー作は、プロデュースがマイク・マンジーニということもあって、ジョス・ストーンやダイアン・バーチに似た感触もある。が、ロバート・ジョンソンの“Dust My Broom”まで取り上げるディープさはホンモノだ。

LAKISHA JONES
『So Glad I'm Me』
 Elite(2009)
第6シーズンで優勝候補とされるも4位に終わった、ミシガンはフリント出身の彼女。インスピレーショナルな色も濃いこの初作は名匠エドウィン・ニコラスのバックアップを得た麗しい名品だ。ホイットニー“You Give Good Love”のカヴァーも優美な歌声にマッチしている。

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掲載: 2009年08月19日 18:00

ソース: 『bounce』 313号(2009/8/25)

文/出嶌 孝次