秋の昼下がりに聴きたいオーガニックな歌モノ作品を紹介!
NATTY
『Man Like I』 Vides And Pressure/Atlantic UK(2008)
ルーツ・レゲエを基盤にしたラジオ映えするポップな楽曲が持ち味の、UKのシンガー。すべて生楽器で作られ、躍動的なアップとメロウなミディアムをバランス良く並べた本デビュー作が評判を呼んで、リーと共に一躍〈メロウ・レゲエ〉の中核的な存在に。*西尾
Spinna B-ILL
『STAND ALONE』 ファイル(2009)
ファンク、ブルース、R&B……と、ソロに転向して以降はカテゴライズを拒むかのように多様なアプローチを見せる彼だが、そのスモーキーな声が乗った途端にすべてがソウル(魂)ナンバーへ。この2作目には和製ルーツ・レゲエの大名曲“ライオンの子”の再演もあり。*西尾
INDIA. ARIE
『Testimony Vol. 2: Love & Politics』 Soulbird/Universal Republic(2009)
グランプス・モーガン(モーガン・ヘリテイジ)やケブ・モら多彩なゲストを招き、〈良い曲〉だけを詰め込んだアコースティック・ソウルの歌姫による最新作。特にミュージックとのデュエットはティータイムに聴きたい素敵な出来だ。*西尾
MISHKA
『Above The Bones』 J.K. Living(2009)
フォーキーなサウンドとボブ・マーリー直系のしゃがれた歌声で、〈サーフ・ロック〉という言葉が流行する前から〈サーフ・ロック〉していた彼。バンド編成で生音レゲエにチャレンジした本作では、元祖自然児らしい温かくてシンプルなメッセージを響かせている。*西尾
Keyco
『Walk in Romantica』 nos(2009)
陽性の歌声でダンスホールからファンクまでさまざまな楽曲を歌いこなしてきた彼女が、オーガニック・ソウル路線を突き詰めた最新作。生音ならではの心地良いグルーヴを活かした楽曲は、いずれもお日様の光がよく似合う。主役のナチュラルなスッピン歌唱も良い感じだ。*西尾
DAN KAMIT
『Les Mots Et Les Couleurs』 Motown France(2009)
フランスにもここで紹介するに相応しい人物を発見。カメルーン出身の彼はとにかく歌が上手くて、例えるならディアンジェロから夜のムードを抜いた感じ。爽やかな風が通り抜けるような美声には惚れ惚れしてしまう。レ・ニュビアン好きならぜひ! *西尾
TREVY
『African Roots Acoustic Reggae』 Hen House(2008)
南アフリカ生まれ、現在はUSを活動の拠点とするブーム・シャカのリード・シンガーが放った初のソロ作。ベレス・ハモンド似の大らかな歌唱も素晴らしいが、ジャンベなどパーカッションをふんだんに用いた音作りに個性が光る。タイトルもズバリな良作。*山西
マーレーズ
『太陽と星』 PICTUS(2009)
元ロック・バンドのギタリストとRUB-A-DUB MARKET周辺で活動していたシンガーによる男女デュオ。カントリーやフォークっぽいアレンジを挿み込みながらポップなメロディーを乗せていく自由度の高いゆるレゲエは、〈スリング・スタイル〉と似た雰囲気を感じる。*山西
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